2006-01-01から1年間の記事一覧

ジャンプ、「P2!」(江尻立真)が連載開始。少年誌にはふつうのスポーツまんががつねに不足している。ゆえに支持します。が、やたら入部条件がきびしかったり、逆に廃部寸前でひとあつめしなければならなかったりはもう飽きた。そして「謎の村雨くん」(い…

「涼宮ハルヒの陰謀」(谷川流)

前巻からだいぶ間があいた。話もかなり忘れてしまっている。 なかなかに緻密な構成、に見える。派手なイヴェントもなしで淡々と描いているのには好感をもった。が、はたして、これはおもしろいのか? よくわからない。かの書痴キャラは出番はすくないながら…

「悪夢機械」(P・K・ディック)

というわけでディックの短篇集。昭和62年発行だと。「調整班」、「超能力世界」、「少数報告」あたりが好き。「少数報告」は映画「マイノリティ・リポート」の原作であろうが、これを映画化する発想におどろき、主役にトム・クルーズをあてるのにはあきれる…

「クマムシ?!―小さな怪物」(鈴木忠)

冒頭、クマムシ最強生物説を著者は都市伝説であるとかたづけている。となれば、わたくしがクマムシについて知っていることは無くなってしまうわけですが、そもそも最強説をわたくしはどこで知ったのだろう。なにかで読んだはずだが思い出せない。不思議です…

某所である文章を讀んで、「EVEν」について記し忘れてゐたことがあるのを思ひだした。すなはち、氷室の出番がすくなすぎる。わたくしは弥生やまりなより氷室が好きなのですよ。これはかなりのマイナスですね。 先日フジテレビで放送したチャンピオンズリーグ…

「ぼくがカンガルーに出会ったころ」(浅倉久志)

訳書のあとがきを中心にまとめた雑文集。3割がた既読だがいいってことだ。わたくしもむかし、SFマガジンを購読していたことがあるが、浅倉さん、鏡明さん、荒俣さんがまわりもちでSFスキャナーやってた時代があったのねえ。ま、ミステリマガジンで「大統領の…

「ストップ・プレス」(マイクル・イネス)

アプルビイの捜査はいきあたりばったりで、読んでてイライラする。魅力的な謎である。作家が発表もしていない小説の構想を利用した事件。となればまづ、構想のメモとか、誰かに相談したとか、そんなところからアイディアがもれたと考える。そんな真相ではつ…

ジャンプ、「みえるひと」(岩代俊明)が終了。バトルものになってから興味がうすれた。

サンデー、「地底少年チャッピー」(水口尚樹)が終了。前作は好きではなかったが、これよりはマシであった。それよりも「武心」がおもしろい。まんがの作品としておもしろいかどうかわからないが、あの柔道(なのか?)はいい。ポイントとり合戦と化したい…

「EVE 〜new generation〜」(PS2)

わたくしは「Ever17」というゲームが大好きで、DCのゲームではベストだと思っている(DC版をやった)。「Remember11」にはがっかりしたが、それでも同じシナリオライターのこの作品をやってみることにした。「Ever17」にはおよばないにしてもなかなかの出来…

「風の影(上)」(カルロス・ルイス・サフォン)

「背教者ユリアヌス」はローマ皇帝の物語なのに本を読む話であった。それに対しこちらは本をめぐる話ではあっても本を読む話ではない。というか、本をめぐる話ですらない。「風の影」なる小説の作者についての物語であり、その「風の影」なる小説がいっこう…

アジアカップのサウジ戦、選手はあわてふためいているというか、浮き足立っているようだった。経験のなさと同時に才能のなさも感じる。が、それよりも大熊氏がうるさい。“考えて走る”のなら、あんな事細かな支持はいらないだろう。だまらせるか、でなければ…

「新平家物語」(溝口健二)

冗漫で鈍重で知性を缺いた作品。たとえ雷蔵がいたってコレは救えない。よりによってこんなのを放送することもなかろうに。そもそも吉川英治なんぞをベースにするのがわからない。

「あるいて一歩!!(1)」(武田すん)

まあ、なんだ。ありがちな妄想充足型まんが。そんだけ。

「ちまちま」(かがみふみを)

んー、悪いとはいわぬが痛々しくて見てられない。

「グーグーだって猫である2」(大島弓子)

こりゃねこまんがというよりは闘病まんがではないか、と思ったが、それはそれとしてかくも冷静に描けるのはたいしたもんだ。後半はねこまんがにもどった。捨て猫助けまんがかな? 「アルルルーウ」と鳴くグーグーがすてき。

チャンピオン、「白亜紀恐竜奇譚 竜の国のユタ」(所十三)が開始。うーん、とくにどうとも思わない。恐竜の呼び名は現代の学名ではないほうがよかったかと。それよりも「少年ルパンと奇妙な犯罪」(木々津克久)という読切がおもしろかった。かなり無理はあ…

サンデー、「MARΩ」(星野倖一郎)が開始。なにもあんなのの続篇を、作者をかえてまでやるこたないのに。まあ前作は最低のシロモノだったので、それよりはマシなものができあがるのではないかと予想します。

「近松物語」(溝口健二)

原作のちがいなのか何なのか、ストーリーがしっかりしていておもしろい。もっとも、90分ほどで物語は詰んでしまい、あとはグダグダやってるだけであった。主人公がただ流されるだけなのもどうも。 だがしかし、そんなことよりも女が間男をつくって逃げたくら…

「背教者ユリアヌス(下)」(辻邦生)

皇帝になってしまえば挫折と破滅がまっているわけで、読むスピードもおちるというものだ。なんか読んでると倣岸で排他的なキリスト教徒がにくらしく思えてくるわけで。ともかく、皇帝になったのは彼にとっては不幸であった。

「雨月物語」(溝口健二)

うーん、弟夫婦は必要なのかしらん。そもそも、図式的というか説教くさいストーリーがどうも。お化けも、お説教のだしにつかわれるのではおもしろくない。退屈というほどではないにせよ、好きではないですね。ゴダールが美しくて涙がでてくるといっても、小…

ジャンプ、読切の「SKET DANCE」(篠原健太)がわりとおもしろい、かな? 事件の真相はムリがあるものであったが、絵もわりと好き。

「背教者ユリアヌス(中)」(辻邦生)

おもしろかったが、本を読む話ではやはりなかった。というか、主人公がエウセビアであったような気もする。ユリアヌスは運命に翻弄されるだけで、ディケンズの主人公みたい。宏大すぎる領土、質の悪い官吏、ローマ皇帝もたいへんであると、コンスタンティウ…

「ビッグバン宇宙論 下」(サイモン・シン)

訳者は“王道”というが、ひねりがなく退屈といったほうが正確ではないのか。宇宙論関係の本を一冊も読んでなければたのしめるかもしれないが。まあ、下巻にはいってややもちなおしたとは言えましょう。ガモフが「不思議の国のトムキンス」を書いたがために研…

チャンピオン、「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」(車田正美、手代木史織)が開始。あらあら、車田氏みづから描いてた「NEXT DIMENSION」はおまけだったのか。表紙にデュアル連載とあるが。それに、車田氏の原作というのは、ストーリーを考えていると…

「グーグーだって猫である」(大島弓子)

ネコのまんが。たとえば「ゆず」のような。もちろん違いはある。が、それが何なのか分析できない。作家の違いというまでなのかしらん。グーグーもビーも我が家のネコよりあきらかに賢そうだ。わたくしは賢いネコというものを見たことがないのですが。それと…

マガジン、「未来町内会」(野中英次)が開始。んー少なくとも第一回はおもしろくない。それに未来である意味がない。もっとも、前作も最初はそんな感じだった気がするから今後どうなるかが問題でしょうか。

「背教者ユリアヌス(上)」(辻邦生)

以前に数ページ読んで挫折したのはなんだったのか。すらすら読めるぢゃないか。てなことはともかく、ひとことで申せば幼いユリアヌスがかわいい。もうひとこと加えるならば、これは本を読む話である。 とは何ぞ。読書小説とでもいえばいいのか、主人公が本を…

「イスラーム生誕」(井筒俊彦)

これまた「<狐>が選んだ入門書」からの一冊。イスラム教の発生時のアラブ世界の精神的実存的危機と対比してのムハンマドの思想を描く。何百年もの間おなじような生活をしてきたジャーヒールが、なぜその時にいたって実存的危機とやらにおちいったのかわか…

「キリスト教思想への招待」(田川建三)

キリスト教思想なんてものにさして関心もないが、「イエスという男」や「書物としての新約聖書」がおもしろかったので読んでみる。「<狐>が選んだ入門書」でとりあげられた一冊。キリスト教思想というか、キリスト教が現代ヨーロッパに影響をあたえた考え…