2006-01-01から1年間の記事一覧
日本における「水滸伝」受容史であり、そういう専門的なものをさらっと読ませてしまうのはたいしたものである。が、わたくしはどうも「水滸伝」が好きでないので、のれないんだなあ。そもそも、高島さん自身が『水滸伝の文章は稀世の名文であるが、その名文…
チャンピオン、「剣聖ツバメ」(高橋功一郎)が終了。おもしろいとは思わないが、それなりにチャンバラをやっていた。柳生十兵衛や佐々木小次郎が最強クラスとされているのにはやっぱり疑問を感じる。そして、「鉄鍋のジャン!R 頂上決戦」(西条真二)が開…
マガジン、「街刃」(天辰公瞭)が終了。忍者の超能力バトルもの。忍術の使用は法律で禁じられており、警察側の忍者である主人公は許可が出るまで忍術なしで敵とたたかわねばならなくなる、なんてところや、キャラクタもストーリーもそれなりにがんばってい…
本の雑誌で三橋氏が絶讃する一方で大森氏が酷評した小説。大森氏の『ミステリ方面で絶賛されているのを見ると、SF読者との間には深い河があるのかも』ということばを読んで関心をもった。わたくしはコレを面白いと思うのか否か。つまり、わたくしはミステリ…
キャロル・リードの作品は「第三の男」しか観たことがなかったかもしれない。うーむ。それはともかく、ゲシュタポにつかまったチェコ人科学者父娘を救出すべく、ドイツに潜入した英国スパイの話。どうってことのない出来だが、わたくしはレックス・ハリスン…
マガジン、「アイドルのあかほん」(氏家ト全)が終了。巻末コメントには『ネタが出ないので終わります』と。うーむ。ま、おもしろくなかったわな。マサヒコ的あきれ役がやはり必要だったかと。
ああ、戦争を描きたいのか。考えてみれば異世界ファンタジーに戦争はつきものかもしれぬ。でも戦争は好きではないので、どうも興味がうすれる。シリーズの構成はわりときっちりとしていそうではある。
おもしろいところがまったくないというわけでもない。とりわけヨツコブツノゼミのフォルムには心底驚嘆した。でも文章がよくない。へんないきものの、へんな形態生態をたんたんと描けばよかったものを、おちゃらけておもしろがらせるような文章を書いてつま…
チャンピオン、「魔剣士ZANN」(大舞キリコ)が終了。いや、これはけっこうおもしろかった。もうすこしみっちり読ませてもらいたかったかもしれない。次作に期待。それと「みどろ」のトビラがなんだかすてき。
短篇を三つ、だがそうした構成にした意味がわからない。話はつながっているし、そのまま一章、二章、三章としてもいいような感じではないですか。主人公があまり活躍しないというデメリットはあり、カタルシスに缺ける。
どうして21世紀にもなってチェスタトンの初訳本があらわれるのかわからない。それはカーやバークリーにしてもつい最近まで未訳の作品がごろごろしていたていたらくなのだから知れたものではあるものの、チェスタトンまでが、と思わずにはいられない。 が、読…
チャンピオン、短期連載で「サルの子ペペ」(尾玉なみえ)が開始。この作者は、かんがえてみるとチャンピオンにむいているかもしれぬ。1話はあまりさえないが定着を期待しましょう。
ホレ薬をめぐる騒動と、政治的なトラブルのギャップが大きすぎやしないか。タバサにもけっこう深い設定があった。キュルケにもあるのか?
マガジン、「ヤンキー君とメガネちゃん」(吉村美希)が開始。けっこうおもしろい。読切のときはさしておもしろくなかったが。 またサンデーの短期連載「助けて!フラワーマン」(兼山臣)はおもしろいとまでは言えないにせよ、花屋まんがというのは興味深い…
ひさしぶりにカズマサを中心に話が展開しておもしろい。この作品はなぜか練習試合のほうが本番より盛りあがるね。
勝利に爽快感なし。これぢゃなあ。
思ったよりもおもしろい。というか、ほとんど記憶してなかった。
たんたんとリハーサルを描いてなかなかいい。わたくしはスポーツまんがでも、試合より練習シーンのが好きだったりしますからね。でも、のだめがピアノを弾くシーンがないのでやっぱりダメかな。
チャンピオン、「イッポン」(佐藤タカヒロ)が終了。スポ根は好きだし、これも嫌いな作品ではない。が、キャラクタもストーリーもおもしろいとは言えないよねえ。気合いれて背負いで勝つ、というパターンしかないし。美人のキャプテンがいたときはまだそれ…
アリンガムは短篇をひとつ、例の乱歩のアンソロジーで読んだきりである。はじめて読んだ長篇はおもしろくなかった。あとがきで言われるような、読みかえしたとき心理描写のすごさがわかるなんてところは評価する点なのだろうか。私は本格ものを、というかた…
サンデー、「見上げてごらん」(草場道輝)が終了。個性的な主人公であるが、それを十分にいかす演出がないため、ただの動じない男にしかなってない。スポ根ものとしては不合格。テニスのおもしろさもない。いいとこなし。 アジアカップ予選、小物で困る。世…
実在した人物は知らず、「ブラジュロンヌ子爵」のラ・ヴァリエールは不快な女であった。尻軽だからというよりも、権威におもねり、そのためにはひとを裏切ることも辞さない。捨てられた男が苦しんでいることを聞き、自分も失寵したら苦しむことになるのだか…
はあ、てごめですか。冒頭いきなりレイプ未遂する主人公ってどうなの。どっとひきましたよ。設定はいろいろ考えてあるようで、これなら長丁場もいけるのかもしれない。全体にバッドシリアスリーな感じであるが、最後の「てめーはおれを怒らせた」的ないきお…
スランプ気味で本が読めない。よってコレを読む。本が読めないから本を読むというのはナンセンスもいいところだけど。まあ、ときにはスラスラ読みたくなるものです。そうしたら思ったよりおもしろかった。主人公がなかなかいいし、異世界もありきたりといえ…
んーなんだかおもしろくなかった。早雲、信玄、謙信、毛利元就などなどが主人公の歴史小説を読んだほうがよさそうな時代である。つまり各地方でいろいろなことが起きていて通史にはしづらいのではないか、と。
ジャンプ、「HAND'S」(板倉雄一)が開始。主人公の造形が安易だし、父親が元代表選手というのも興ざめである。そして、導入部がどうしてこんなふうになってしまうのか。ふつうの少年がひょんなことからハンドボール部にはいることになるってな展開でいいぢ…
「スーパーサッカー」のオシム監督インタヴュー。大熊氏が(聞こえもしないのに)叫んでいる理由を監督自身が訊きたいくらいだというコメントには笑った。否、それこそ笑いごとではないのか?
「宮廷女官チャングムの誓い」、さほど熱心に見ているわけではない。というかきちんと全部を見たのは数回か。とまれ、佳境のいまは注目していた。が、今回の展開には驚いた。ここまでやってくれるとは思わなかった。まあ、辻褄があってないような気もするが…
出来はまあまあ、というところでしょうか。終盤はとめられず一気に読み、そのおかげで睡眠不足である。そのへんのパワーはさすがだ。 さて、今回の登場人物はこまったひとが多く、関口君がまともに思えるほどである。いれかわりたちかわりにそういう人、つま…
チャンピオン、「ドリル園児」(おおひなたごう)が終了。なんともおおひなた氏らしい作品、としか形容できない。おもしろい回もあればそうでもない回もありました。