2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧
ミステリとしてはとるにたりない作品。ムダに多くひとが死ぬし、過度に怨恨関係が複雑で謎ときをしてもすっきりしない。ただ、舞台である7世紀のアイルランド社会がとても魅力的でおもしろい読物にはなっている。当時のアイルランドは女性の地位がたかく、主…
あーおもしろかった。ほかに書くべきこともないか。訳者によればウッドハウスのミュージカルコメディへの貢献(原作・脚本・作詞)および後続の作詞家への影響は絶大であるとのことだ。そして彼の小説は“音楽抜きのミュージカル・コメディー”なのだと。ダグ…
「フーコーの振り子」(エーコぢやないはう)を讀んでナポレオン三世に興味をもつたのは皮肉である。鹿島茂「怪帝ナポレオンIII世」を讀みたいところであるが持つてないのでこちらを手にとつた次第。ナポレオン三世のクーデターを分析してゐるのだが、その當…
主人公以外のキャラのバトルをながながを描くのもどうかと思うが、トーナメントにはさらに不満を感じる。トーナメントはまんがの敵です。
ジャンプ、「重機人間ユンボル」(武井宏之)が開始。「仏ゾーン」もヘンだったが重機人間とは突飛だ。バトルものになりそうな雰囲気が不安ではあるが、まだわからぬ。
なんてこともなく。いや、なんてこともないマンガであるから、それが当然ではありましょうが、なにやら物足りない。可笑しさが足りない、のかしらん。再読するとまた印象もかわるんだろうけども。
サンデー、「イフリート 〜断罪の炎人〜」(吉田正紀)が開始。仕掛人的暗殺者ものに超能力をふりかけて。ネタが好みでないので期待しません。 マガジンでも「シバトラ」(安童夕馬、朝基まさし)が開始。警官ものですか。まだよくわかりません。こっちにも…
ジャンプはもう2号。「神力契約者M&Y」(暁月あきら)が開始。なんだか見たような気もするが、読切であったのだったか。四大なんてのは食傷しているが、コミカルな分ややマシでしょうかね。
“脚注”と題されたものが巻末にまとめられているのが、まづ理解できぬ。あるいは冒頭を頭と見て、末尾を脚とする意もあるのかと辞書をひいてみたが無かった。原書では脚註であったのだろうか? フーコーやその実験より印象的だったのがナポレオン三世であった…
“ラプラスの魔”という表記のほうが“ラプラスの悪魔”よりずっと多いと、グーグルで検索してみてわかった。でも、マックスウェルのほうは悪魔のが多いのだ。どっちも悪魔にしたほうが平仄があうというか、つりあいがとれるというものではないですか? それはと…
チャンピオン、「王様のオーパーツ」(西川淳)が開始。ジャンプで10週うちきりになるような作品であり、おそらくは「ワンピース」のエピゴーネン。
マガジン、「少年無宿シンクロウ」(さいふうめい、星野泰視)がなんとなく終了。これまたなんとなくめざそうとしていたモノはわかるものの、はなはだもりあがりに缺けて半分も実現してないのではないかと感じる。それから新年1号だからなのか、全作品のあら…
ながらく賢治ぎらひを自稱してきたが、讀んでみればさうでもない。「よだかの星」のやうないやらしい作品(これは一番きらひな「猫の事務所」級にイヤ)をのぞけば、「カイロ団長」「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」(“ネン”の數あつてる?)をはじめ…
原題の「Q and A」もつまらないが、訳題はひどい。そもそもこの小説の結論に反しているのではないか。ま、それを措くとして、これはつまり『登場人物がおはなしをする(そして別の登場人物がそれを聞く)話』である。だが「アラビアン・ナイト」はもちろん、…
ジャンプ、「HAND'S」(板倉雄一)が終了。だから借金とりだのヤクザだの(同じか?)を出してないでさっさとハンドボールをはじめればいいのに。ろくに試合もやらずにおわってしまった。そして、「BLUE DRAGON ラルΩグラド」(鷹野常雄、小畑健)が開始。こ…
既読の「アステア・ザ・ダンサー」はこの本の出版後に出たものであり、つまりこの本の内容を包含している。でも、アステア自身がガーシュウィン兄弟やマーク・サンドリッチやアーサー・フリードを語るとなれば、読むほかあるまい? 文章を読めば、ゴーストラ…
「トゥルーデおばさん」は朝日ソノラマで、こちらは創元から出ている。どうしてこんなことに?と思えば、発表された雑誌がちがうのですね。「ラプンツェル」はどちらにもあるが、異なる話になっているという不思議。 不条理というか、わけのわからない話の割…
11巻についている通巻索引をながめていて、この10巻を読んでなかったことに気づく。副題にある四字熟語のはなしがおもしろい。四字熟語がかなり新しいことばであるというのは意外で、昭和の末くらいにつくられたというのはにわかには信じられない。中国では…
オビの文句は『密室ミステリの歴史に燦然と輝く、おそるべき怪作』そして『カーの大仕掛け、そしてクリスティのサスペンス』ときた。もう森英俊さんにはさんざんおどらされてきたから、真に受けることはないがそんなたいした作品ではない。やはり森さんのこ…
KID倒産の報におどろく。「12RIVEN」はどうなるわけですか?