ワーロック
 思つたよりもずつとおもしろい。が、ここまで複雜な人物關係が西部劇に必要だらうかとも感じる。
 ウィドマークが主役のはずが、やはりヘンリー・フォンダがメインになつてしまつてゐますね。
 ドクター・ボーンズ・マッコイことディフォレスト・ケリーを映畫ではじめて見た氣がする。いやスタトレ映畫で見たか。

 

 

カササギ殺人事件(下)
 あの大じかけは必要だつたのか。
 私がクラシックなスタイルのミステリをこのむのがさう感じる理由のひとつではある。
 が、それだけではない。
 第一の事件の構造そのものが、第二の謎に對應するやうな、そんなつくりを期待してゐたのに、そんなたいそうなものではなかつたからだ。
 とはいへ、水準以上の出來であるのはまちがひなく、たいへんおもしろく讀んだ。

 

 

カササギ殺人事件(上)
 事件の眞相のおほよそはつかんだ、と探偵はいふ。
 では下卷はどうするのか。

 

 

社会主義前夜 サン=シモン、オーウェンフーリエ
 「空想的」といふのだから、浮世ばなれして理想化肌の、だが無類の善人なのだらうくらゐに思つてたら、どうしてなんともクセのある連中である。