2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

偉大なるアンバーソン家の人々 ことしはジョゼフ・コットンの出演作をふたつも觀たがどちらにも生理的反撥を感じなかつた。私がかはつたのか、さういふジョゼフ・コットンもゐるのか。 ラスト、スタッフの名をオーソン・ウェルズが讀みあげるのがよい。いい…

リーングラードの学び舎より(1) いろいろとあぶなつかしいことばづかひ。とくに漢語。 リーングラードの学び舎より 1 (オーバーラップ文庫) 作者: いえこけい 出版社/メーカー: オーバーラップ 発売日: 2015/04/03 メディア: Kindle版 この商品を含むブロ…

わたしのSEX白書 絶頂度 消しの巨大さにおどろく。おまけにR18ですらないR15+。ポルノグラフィとしての實用性がこれであるのだらうか、などと餘計なことを心配する。 わたしのSEX白書 絶頂度 [DVD] 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント 発売日: …

火星夜想曲 前半がおもしろい。後半の戰鬪はすこしくどく感じられた。 この小説を讀んではじめてグレン・ミラーをまともに聽いた。ジェイムズ・スチュアートに似てないことに違和感があるのは「グレン・ミラー物語」を三回も觀たからだらう。 火星夜想曲 (ハ…

オデッセイ ワトニーの饒舌が苦手であつたので原作よりもたのしめたかもしれない。 邦題はまあ、アレですけど。 オデッセイ [Blu-ray] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 発売日: 2016/11/25 メディア: Blu-ray この…

武州公秘話 おもしろい。はじめ多少とも史實のある話だと思つてしまつた私はまんまと谷崎の騙りにひつかかつたわけだ。 武州公秘話 (中公文庫) 作者: 谷崎潤一郎 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2005/05/25 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 16回…

スター・ウォーズ/フォースの覚醒 もはやこのシリーズへの思ひいれなどない、はずだつた。だが冒頭、例のロゴがあらはれ例のテーマがながれだしたら不覺にもときめいてしまつた。つづいてファルコン號が登場すればもはやときめきどころかうれしくて笑ひだす…

テンプリズム(11) で結局のところ十番目のプリズムて何なのよ。 テンプリズム 11 (ビッグコミックス) 作者: 曽田正人,瑞木奏加 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2016/11/30 メディア: コミック この商品を含むブログを見る

胡桃の中の世界 澁澤龍彦的教養をこそ、つまねばならなかつたのだ。だがいまとなつては遅すぎる。來世の課題としよう。 胡桃の中の世界 (河出文庫) 作者: 澁澤龍彦 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2007/01/06 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 7…

ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815 たいへんおもしろい。タレーランやフーシェが怪物すぎてナポレオンが凡庸にみえてくる。 ツヴァイクの小説も「フーシェ革命暦」も「暗黒事件」も讀んだのにフーシェについての知識がほとんどない自分の記…

木根さんの1人でキネマ(1) あつかふ作品があまりおもしろくないなあ。 木根さんの1人でキネマ 1 (ジェッツコミックス) 作者: アサイ 出版社/メーカー: 白泉社 発売日: 2015/12/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (12件) を見る

物の本質について ひどい終りかただ。いや未完なのだけれど。 科學的思考でもなんでもないのだが、神なるものを措定しなければこれだけのことを考へられるのかと感心もする。 物の本質について (岩波文庫 青 605-1) 作者: ルクレーティウス,樋口勝彦 出版社/…