2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧
第五 折々のうた (岩波新書)作者: 大岡信出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1986/03/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る
どうといふこともないが、この小説はそれでよいのであらう。個人的には誕生パーティの盛りあがらなさぶりが好き。前卷からひつぱつてきたイヴェントは、アレこれでをはり?てな感じ。僕は友達が少ない 6 (MF文庫 J)作者: 平坂読,ブリキ出版社/メーカー: メデ…
二卷ほどおもしろくないのは、過去篇だけあつて結末がわかつてゐるからか、たふすべき敵がわりといいヤツだからか。恆例の謎ときがないのが一番影響がおほきいのだと思ふ。カンピオーネ!〈3〉はじまりの物語 (集英社スーパーダッシュ文庫)作者: 丈月城,シコ…
出來不出來よりも趣味にあふかどうか。私はホーカ・シリーズを讀みかへしてるはうがいい。比較するほど似てもゐないけど、共通點はなくもないと思ふんだ。ペーパー・クラフトのアイディアはわるくないが、短篇ひとつがちやうどいいくらゐのもの。人類は衰退し…
はるか昔にやつてたときには氣づかなかつたが、「ウィザードリィ」つてかなりきびしいゲームだつたやうですね。もつとも私自身、お氣にいりの忍者がロストしたときに心がをれてクリアできてないのですが。經驗者が初心者のプレイをニヤニヤしながら眺めてる…
砂糖の世界史 (岩波ジュニア新書)作者: 川北稔出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1996/07/22メディア: 新書購入: 17人 クリック: 115回この商品を含むブログ (70件) を見る
ライトノヴェルにはスポ根がたりないと思ふんだ。少年ジャンプだつて、ここまでファンタジー&バトル一邊倒ぢやないよ。まあ、スポーツを描くにあたつてまんぐわは小説より映畫より向いてゐると思つてゐるので無理もないかもしれぬ。とまあそんなわけでこの…
うーん、思つてゐたやうな内容ではないな。なにをどう期待してゐたのか、具體的なイメージがあるわけでもないのだが、もつと主人公が土属性然としてゐてほしかつたといふか。意味わからんね。土属性はダテじゃない! (一迅社文庫 は 5-1)作者: 葉原鉄,八坂ミ…
このところ、私にしては手びろくいろいろな作品の一卷を讀んできたが、二卷にいたつたのは「ソードアート・オンライン」のみ。これでやうやく二作目である。ストーリーテリングもこなれて一卷よりもおもしろく讀めたし、獨特なバトルも健在であつた。三卷もた…
主人公がへつぽこである。へつぽこならへつぽこで愛嬌があるとか、謙虚であるとかなにかしらとりえが無きやならん。が、この主人公はえらさうなのにへつぽこなのであり、ために物語に爽快さといふかカタルシスがない。聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス) (MF文庫J…
日本語と時間――〈時の文法〉をたどる (岩波新書)作者: 藤井貞和出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/12/18メディア: 新書購入: 5人 クリック: 26回この商品を含むブログ (18件) を見る
これも會話にボケ・ツッコミ構造を内包してをり、拒否反應を生ぜしめ結果うつちやつてあつた。今回なんとなしに讀んでみたらすらすら讀めたのは意外である。かういふのに慣れたのであらうか。といつても、とくにおもしろかつたわけでもないのだが。生徒会の…
これはかはつたバトル。民俗學的謎ときと申しますか、言靈を武器にするところなぞ京極堂による憑きもの落としを想起させる。物語がすばらしくおもしろいわけでもないが個性的なのはたしか。カンピオーネ!―神はまつろわず (集英社スーパーダッシュ文庫)作者: …
オチはわかつてしまつたが、それなりに讀めた。空色パンデミック1 (ファミ通文庫)作者: 本田誠,庭出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2010/01/30メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 459回この商品を含むブログ (82件) を見る
ボケとツッコミで組みたてられた會話に對する拒絶反應あり。おまけにあまりに青くさい展開。さくら荘のペットな彼女 (電撃文庫)作者: 鴨志田一,溝口ケージ出版社/メーカー: アスキーメディアワークス発売日: 2010/01/10メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 16…
世界がせまい。けつきよくひとつの關門を突破するだけでゴールなのだ。アスナ側からの描寫によりゴールの先もはじめからわかつてゐて謎もない。だからつまらんのかなあ。ソードアート・オンライン〈4〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)作者: 川原礫,abec出版社…
このシリーズはおたくでないひとがおたくの世界を理解してゆく物語であると考へてきた。でもどうやらさうではないらしい、あるいはなくなつたらしい。これはこれでおもしろくないわけではないが、でもさびしい氣がいたしますね。俺の妹がこんなに可愛いわけ…
とんでもない不可能状況であるが、トリックはすごいとはいへぬ。ただしシンプルなのはよろしい。そのうへ、アントニー・バウチャーが「最低のいかさま」といつたいはくつきのしかけが動機づけにもある。この、ハウダニットとホワイダニットの二本立てであるこ…
けつきよく讀んだ。タイトルから「アインクラッド」の文字が消えてるので、ちがふゲームをはじめるのかと思ひつつ讀むとそのとほりでした。でもさうなるとタイトルにいつはりありてことになるが。内容はまあ二卷よかいいか。ソードアート・オンライン〈3〉フ…
田川さんはパウロやマタイに對してほど、ルカに攻撃的ではない(「二流の編集者」呼ばはりしてるけど)。したがつて威勢のいい啖呵もさほど見られない。新約聖書 訳と註 第二巻上 ルカ福音書作者: 田川建三出版社/メーカー: 作品社発売日: 2011/02/26メディ…
寝るまへにすこしのつもりで讀んだのに、氣づくと午前4時であつた。まさに痲藥的である。もとから好きだつたけれど、讀めば讀むほどナンシイが好きになる。ツバメの谷(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)作者: アーサー・ランサム,神宮輝夫出版社/メーカ…
おもしろい。舊譯を二回讀んだからこれで三度目だが同じやうにたのしめた。これといつて劇的なことは起こらないのに、讀みだしたら止まらない。ランサムおそるべし。ツバメの谷(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)作者: アーサー・ランサム,神宮輝夫出版…
ふしぎな小説。超能力者がたくさん出てくるからではない。人物に體温が感じられないといふか、血がかよつてないからだ。ヒロインは感情のうすいキャラクタとして設定されてゐるが、ほかのキャラも似たりよつたりである。情念をもたない人物たちである。考へ…
一番の關心は二卷にどうつなげるかだつた。べつのゲームをやるのか。でもだまされてやつた初回はともかく、またぞろデスゲームに參加するのもまぬけな話である。それとも主人公をかへるのか、などといろいろ考へてゐたがただの過去篇でした。おまけにいい氣…
猫丸先輩ものの一篇と「Aカップの男たち」のほかは本格ミステリとはいへないやうな。こめぐら (倉知淳作品集)作者: 倉知淳出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/09/29メディア: 単行本 クリック: 32回この商品を含むブログ (40件) を見る
これだけネットが發達した現在、安樂椅子探偵はこれまでになく強力になりうると以前から思つてゐた。でもこの小説で探偵はさほどの活躍をしてをらぬ。それは活躍できるやうな事件ではないからだらう。もつと本格志向の作家にやつてもらはねば。 「たったひと…
をはつて何もこころにのこらない映畫ではあるが、觀てゐるあひだは過不足なく集中できるのだからエンタテインメントとしてむしろいさぎよいつくりなのかもしれぬ。といつてとくに出來がいいわけでもなく、ひどく出來がわるいわけでもなく、なんともいひやう…
リーダビリティ、世界設定、バトルはまあまあ。だが、アスナといふヒロインが都合のいい女すぎるなあ。だがそれよりなにより當惑させられたのは、これがシリーズものの一卷であるといふ認識である。一卷のはずなのに、あたへられた設定をすべて使ひきり終了…