2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

チャンネルはそのまま!(3)

二分ほどのどうつてことのないニュースにもたいへんな手間がかかつてをるのだな。とはいへ、どうつてことのないニュースはどうつてことのないモノにかはりなく、無益なことだと思つてしまふ。これは私がテレビをあまり好きでないからだらうか。チャンネルは…

それでも町は廻っている(8)

「よつばと!」と同樣、もうひとつといふ感じ。期待のしすぎかもしれぬ。 あるいは最後の話で商店街の現状を知らされたためか。けつきよくこの商店街も夢の街ではないのだといふ現實をつきつけられ、逃避のために讀んでゐたところを萎えさせられたと申します…

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)

もとの副題は“女を憎む男たち”といつたさうだから、“ドラゴン・タトゥーの女”といふのは翻譯にあたつてつけたものだらう。だがその“女”といふのが24歳なのに14歳にしかみえぬといふ。これはいはゆる合法ロリつてやつであり、當然ツルペタである。しかも性格が…

晴れのちシンデレラ(3)

赤貧時代をすごしたことがあることから怪力無雙になつたといふロジックがどうも納得ゆかぬのであるが、善人ばかりで物語を構成して三卷に達したのはたいしたもの。晴れのちシンデレラ(3) (バンブーコミックス)作者: 宮成 楽出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2…

よつばと!(10)

なにも起こらないまま一册ぶんが成立してしまふのはたいしたものではあらうが、どこかへ出かけるといつたイヴェントがあつたはうがメリハリがきくやうに思はれる。それから繪がかはつてきた感じがする。とくにみうら。よつばと! 10 (電撃コミックス)作者: あ…

“文学少女”と慟哭の巡礼者

おもしろく讀んだが、病んでる人間が多すぎだ。ミステリといふのは論理的なもので、それは登場人物がそれぞれ理詰めでうごくことを前提とする。だからかうも病んでゐるものが多く、キテレツな行動をとりまくると困るのですよ。 探偵としての遠子先輩はかなり…

男子高校生の日常(2)

男子高校生はみな紳士である。對して、女子は大抵キバをはやしてゐる。キバがあるだけあつて兇暴でもある。これは男子高校生にとつて女子が不可解で暴力的な存在であることを暗喩してゐるのかもしれぬ。男子高校生の日常 2 (ガンガンコミックスONLINE)作者: …

ぼくたちが聖書について知りたかったこと

まづ、これは對談集である。なのに池澤夏樹個人の著書のやうな體裁になつてゐるのはどうかと思ふ。對手の秋吉輝雄の名も併記すべきでせう。 つぎにタイトルであるが、ここからイメージされるのはキリスト教ではなからうか。すくなくとも私はさうであつた。だ…

男子高校生の日常(1)

かつて男子高校生であつた人間として證言させていただければ、男子高校生はたしかに莫迦である。この事實に着眼した點はみごとといつてよい。が、それをうまく作品にしあげてゐるかといへばどうでせう。笑つてしまふところもいくつかあるとしても、もうすこ…

ふおんコネクト!(4)

完結。三卷をいつ讀んだかおぼえてないが、ひさしぶりに讀んだらひどく讀みづらい。すらすら讀める作品ではなかつたけれどもこんなに讀みづらかつたか。小説である「僕は友達が少ない」のはうが何倍も讀みやすいぞ。ネタやら繪の密度がどうのかうのといふよ…

僕は友達が少ない

かうしてタイトルを書きうつして氣づいたが、このタイトルは文法的には「象は鼻が長い」とおなじ構造ですな。どうでもいいけど。 をかしいところはあるにはある。が、これはいくらなんでも散漫にすぎ、とりとめがなさすぎるんぢやないか。と思つてたらあとが…

恋愛ラボ(5)

ダメといふわけでもないがもうひとつ。やはりリコのかくしごとは明かさないはうがよかつたのかも。または会長(名前わすれちつた)のボケがメインなのだから人物をふやしすぎたために薄味になつたか。恋愛ラボ 5 (まんがタイムコミックス)作者: 宮原るり出版…

うちの大家族(2)

お、これは本物かもしれぬ。うちの大家族 2 (アクションコミックス)作者: 重野なおき出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2005/07/12メディア: コミック クリック: 5回この商品を含むブログ (24件) を見る

据次タカシの憂鬱(3)

コメディとしてなんとか成立してゐる。が、最後の話はだめ。据次タカシの憂鬱 (3) (まんがタイムKRコミックス)作者: あどべんちゃら出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2010/09/11メディア: コミック購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (12件) を見る

中国の歴史(二)

秦から新まで。やはり漢の宣帝が印象ぶかい。お話の登場人物みたいなひとだね。よく政治家がいはゆる庶民感覺てなものを失つてゐることを問題にするむきがあるが、政治なんてなきはめて特殊なものなんだからそんな感覺でやられるはうが困ると思ふのだ。けど…

難解な本を読む技術

おもに讀書ノートをつけることによりむつかしい思想書を理解しようとする。よつて讀書ノートのつくりかたがメインとなる。半分ほどは「付録」である。が、具體的に難解な本を讀んでみせてゐるこの附録はおもしろい。とくにラカンの莫迦げて理解しがたい文章…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない(7)

この卷はのれなかつた。みづからをシスコンと認めてしまつて以降の主人公はどうも、キモい。コメディとしてもいまひとつ、ふたつ。それに私は沙織がすきなのですよ。俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈7〉 (電撃文庫)作者: 伏見つかさ,かんざきひろ出版社/…

ガラスの仮面(46)

紫織逆襲篇。このへんには關心がない。亜弓さんが必死の特訓をしてゐるってのにマヤは色戀にうつつをぬかしとる。ガラスの仮面 46 (花とゆめCOMICS)作者: 美内すずえ出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2010/10/29メディア: コミック購入: 9人 クリック: 273回…

茶の本

そんなたいした本とも思はれぬ。なにより讀みをへた自分が茶のことをなにか諒解したと感じられないし。茶の本 (岩波文庫)作者: 岡倉覚三,村岡博出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1961/06/05メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 37回この商品を含むブログ (65…

まんがサイエンスXII

發表年代がばらばらなのはテーマをそろへたといふことか。個人的には時間にそつてならべてほしい。まんがサイエンス 12 (ノーラコミックス)作者: あさりよしとお出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2010/09/17メディア: コミック購入: 3人 クリック: 58回…

おねがい朝倉さん(1)

4コマまんぐわ探索その3。おねがい朝倉さん 1 (まんがタイムコミックス)作者: 大乃元初奈出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2002/01メディア: コミックこの商品を含むブログ (9件) を見る

動物のおしゃべり(1)

再讀できる4コマまんぐわをさがすこころみ。「うちの大家族」はなかなかであつたが、こちらは趣味にあはぬ。なれてきたのか後半はそれなりだつたけれども。動物のおしゃべり 1 (バンブー・コミックス)作者: 神仙寺瑛出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2006/08/…

うちの大家族(1)

うちの大家族 (1)作者: 重野なおき出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2004/10/29メディア: コミック クリック: 19回この商品を含むブログ (22件) を見る

王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜(28)

レギュラーキャラがピッツァ屋のおやぢしか出てこない過去篇。をはりかたがよろしい。王様の仕立て屋 28―サルト・フィニート (ジャンプコミックスデラックス)作者: 大河原遁出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/11/04メディア: コミック クリック: 3回この…

人体 失敗の進化史

第4章のやうな内容でうめつくされてゐるかと思へばさうではなかつた。内容がわるいのではなく、タイトルがいかんのだ。月經についての話がおもしろい。人体 失敗の進化史 (光文社新書)作者: 遠藤秀紀出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/06/16メディア: 新…