2006-08-29から1日間の記事一覧

「近松物語」(溝口健二)

原作のちがいなのか何なのか、ストーリーがしっかりしていておもしろい。もっとも、90分ほどで物語は詰んでしまい、あとはグダグダやってるだけであった。主人公がただ流されるだけなのもどうも。 だがしかし、そんなことよりも女が間男をつくって逃げたくら…

「背教者ユリアヌス(下)」(辻邦生)

皇帝になってしまえば挫折と破滅がまっているわけで、読むスピードもおちるというものだ。なんか読んでると倣岸で排他的なキリスト教徒がにくらしく思えてくるわけで。ともかく、皇帝になったのは彼にとっては不幸であった。