2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「日本の歴史3 奈良の都」(青木和夫)

一、二巻とくらべ、どうにも読みづらい。文章のなにが読みづらいのか判然としないのだけれど、とにかくのれなくて弱った。とりあえず仏教がろくな役割をはたしてないことはわかりましたが。

「魔岩伝説」(荒山徹)

作者は韓国に留学してすっかり朝鮮がきらいになっちゃったんですかねえ。 チャンバラ小説というよりファンタジーですな。肩すかしにあった感じ。歴史小説のつもりで山田風太郎の忍法帖を読んでしまったような具合です。「柳生薔薇剣」もそうだったが、そもそ…

「ワンダと巨像」(PS2)

とりあえず、巨像を2体たおして精根つきた。「ICO」のような謎解きをしたかったのだが、これは巨像によぢのぼるゲームであった。 「ICO」のときも思ったが、キャラクタが走るかっこうがどうにも不細工である。

「ワンダと巨像」(PS2)

不安をいだきつつ購入。「ICO」は傑作とは思えぬものの、好きな作品ではあった。が、期待され前評判がたかくなると、かえってハズれの虞がつよくなる。ちょろっとやったかぎりでいえば、戦闘パートを強化した「ICO」みたいな感じですか。でも、私は「ICO」の…

週刊少年チャンピオン48号

「さんごくし」(やまさき拓味)が終了。だから週刊誌連載で三国志をやるなら諸葛亮の登場あたりからやればいいというのに。三国鼎立までたどりつけなかったではないですか。

週刊少年マガジン48号

「ファッションリーダー今井正太郎」(西山佑太)が開始。ふたむかし前の少女まんがのような絵柄と、どうにも読みにくい画面構成は難だが、ちょっとだけおもしろいかも。

「ミスタア・ロバーツ」(ジョン・フォード、マーヴィン・ルロイ)

元は戯曲なのかな、どうも映画的でない画面が多くていけません。海が映るシーン(と女性)は美しかった。というわけで話はどうでもよいのだが、前線に行きたがっている主人公がすでに共感できない。ある意味では悪役のジェイムズ・キャグニーよりも醜悪に思…

「ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件(下)」(山田正紀)

『映画、映画、映画で酔っぱらおうとしてる』 と、これは蓮實重彦さんとの対談における淀川長治さんの言葉であります。『映画以外の何かを信じてる』タルコフスキーと対比させて「2001年宇宙の旅」のキューブリックを評したこの言葉を、読んでいて思いだした…

「諸怪志異(4) 燕見鬼」(諸星大二郎)

6年ぶりの新巻であるらしい。前巻の話とつづいているようなので3巻を読むとこれがおもしろい。そしてこの4巻を読むと滅法界におもしろい。けれど、まだ話はおわっておらず、しかもきちっとけりをつける気があるんだかないんだかわからないような文句が書いて…

「capeta(9)」(曽田正人)

またまたせちがらい話。まあカペタが圧倒的なマシン性能で勝ってもしかたないしねえ。 ナオミは曽田作品のライヴァルキャラでもベストだと思うけど、あまり直接対決を先のばしにするのはどうかしらん。「北斗の拳」のラオウや、「はじめの一歩」の宮田みたい…

「ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件(上)」(山田正紀)

以前は「魔笛」はどうも好かなかった。ストーリーがどうこうというより、ドイツ語がいけません。あれはどうもオペラではない、なんて思っていたのだけれど、「反音楽史」でやけに力をいれて紹介されているのを読んで聴きなおすと、こんどは毎日のように聴く…

「サムエル記」

聖書通読は私のミッションのひとつであるが、ずっと「サムエル記」でとまっていた。これは考えると奇妙である。はじめからここまで読んできて、もっとも物語としておもしろいのは「サムエル記」であるからです。正確には読んで一番おもしろかったのは「創世…

「奇偶」(山口雅也)

“奇遇”ならぬ“奇偶”とはなんだ、と手元の辞書をしらべてみると『奇数と偶数』とあった。もっとも作品中この意味でつかわれたのはたぶん一箇所にすぎず、ほかは『奇妙な偶然』という意味で用いられているようです。 オビには『<黒い水脈>=四大奇書に連なる…

「セブンソード」(ツイ・ハーク)

「七人の侍」の足下にもおよばぬものの「荒野の七人」よりはマシかなと、観た直後は思った。が、今になるとそれもあやしく思える。脚本がとにかく弱い。最後のチャンバラはそれなりだが、脚本をおぎなえるようなアクションではない。となるとだめですなあ。…

週刊少年マガジン46号

「トト!」(長田悠幸)が終了。異世界ファンタジーはもうやめろ、と。 そして「ぼくらの戦国白球伝」(魚住青時)が開始。んーこれはどうなんでしょ。判断不能。

「柳生薔薇剣」(荒山徹)

チャンバラ小説はひさしぶりであるが、これはおもしろい。おもしろいのだけれど、なんとも惜しい。もっともっとおもしろくなりそうなのである。すなわち颯爽たる女主人公、これが柳生十兵衛のお姉さんなのですが、その出番がどうにも少ないのである。その他…

週刊少年ジャンプ45号

「大泥棒ポルタ」(北嶋一喜)が開始。なんだか人物配置が「ムヒョとロージー」に似てなくもない。それはいいとしても、盗みのトリックがあまりに単純なのが難ですね。ストーリーは悪くないのでトリックをどれだけ工夫できるかがポイントになりそうです。

「素数の音楽」(マーカス・デュ・ソートイ)

リーマン予想をめぐる数学者たちの人間ドラマ、ってところか。オールスターキャストだし(まさかダイソンまで出てくるとは)語り口も上々、なかなか楽しめました。もとより数学史はおもしろいものですからね。 ガウスやラマヌジャンの超絶っぷりは他の本で読…

「仏教の思想2 存在の分析<アビダルマ>」(櫻部建、上山春平)

これは煩瑣哲学といわれてもしょうがない。ばかばかしいほどの細部をこねくりまわして整合させようとしている。針の先に天使が何人のれるかってな問題のがマシに思える。こりゃつまらん。

「日本の歴史2 古代国家の成立」(直木孝次郎)

やまとことばが、めんどうくさい。人名や官名が長たらしくて憶えづらい。“太政大臣”は“おおまつりごとのまえつぎみ”ですよ。しかも同じ“大臣”でも“左大臣”“ひだりのおおまちぎみ”だからわからない。もっとも、国名、すなわち火の国とか越の国なんてのは趣が…

週刊少年マガジン45号

「ヴィンランド・サガ」(幸村誠)がアフタヌーンに移籍。週刊誌連載をなめていた、というところか。

週刊少年ジャンプ44号

「切法師」(中島諭宇樹)が終了。打ち切りのようですが、うーむ、惜しいような惜しくないような。ハヌマン(漢字をあてるのがめんどう)とのやりとりのあたりを読むと悪くないし、最後に堰をきったように出してきた設定もなかなかこっている。“七刀”が一文…