2008-01-01から1年間の記事一覧

高梨みつば「紅色HERO(1)」

まだ主人公がバレーをやつてない。のんびりしてるねえ。紅色HERO (1) (マーガレットコミックス (3643))作者: 高梨みつば出版社/メーカー: 集英社発売日: 2003/06/25メディア: コミック クリック: 4回この商品を含むブログ (18件) を見る

ぢたま某「Kiss×sis(3)」

三卷までつづけるやうな話ではなかつた、といふところですか。Kiss×sis(3) (KCデラックス ヤングマガジン)作者: ぢたま某出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/12/22メディア: コミック購入: 10人 クリック: 38回この商品を含むブログ (53件) を見る

有川浩「図書館戦争」

これは、軍隊を舞臺にした「あしながおじさん」である。いや、そのつづきの「親愛なる敵」のはうだつたかな? 「高慢と偏見」とまでいふのは擴大解釋がすぎるだらうか。おもしろさにおいては、「高慢と偏見」はもちろんのこと、ウェブスターの二作にもおよば…

けふのチャンピオン

根本尚「現代怪奇絵巻」が終了。私には何がいいのだかさつぱりわからないのだが、卷末のコメントを讀むとマンガ家たちはけつこう評價してるやうなんだよね。 それよりも「ヘレンesp」が再開したことがよろこばしい。これで「釣り屋ナガレ」も復活すればチャ…

グレン・C・エレンボーゲン編「卓越した心理療法家のための参考書」

「本の雑誌」に紹介があつた。いはく、「鼻行類」や「虫づくし」、アシモフの「チオチモリン」やニーヴンの「スーパーマンの子孫存続に云々」の系譜につらなるものであると。 そいつは是が非でも讀まねばならぬ。と、すぐに手に入れて讀んでみた。 可笑しい…

石川雅之「もやしもん(7)」

醤油と味噌篇であるが、どうもマンガとしてきちんと成立してゐるとはいひがたい。 ただ説明の文章がダラダラつづいてるだけぢやん。 マンガならマンガなりの説明が工夫されてしかるべきである、と思ふ。もやしもん(7) (イブニングKC)作者: 石川雅之出版社/メ…

宮崎駿「宮崎駿の雑想ノート」

亂暴にも、宮崎駿のベストワークはマンガの「風の谷のナウシカ」であると思つてゐる。アニメーション作品をさしおいて、といふのが亂暴なのではない。「紅の豚」以降の作品を觀てもゐないのにきめつけてるのが亂暴なのである。 でもこれを讀んで、やはり宮崎…

スティーヴ・ホッケンスミス「荒野のホームズ」

ホームズにあこがれたカウボーイが殺人事件の搜査にいどむ。 おもしろいのは、この小説の世界がホームズ譚の世界とおなじであることだ。といつて、レストレイドが登場したりするわけではないが、ホームズは実在の人物としてあつかはれる。 もつとも、ホーム…

毎年、この季節には年間ベストをならべた本を買ひあさり、そしてけつきよくろくに讀まない。 ことしこれまでに買つたのは、「ダ・ヴィンチ」、「本の雑誌」とその「文庫王国」。 「このミス」、「このマンガ」、「このラノベ」。 「ミステリが読みたい」(こ…

武田雅哉「蒼頡たちの宴」

漢字の本、かと思つたら、脱漢字を夢見た男たちについての本でありました。 蒼頡といふのは漢字を發明したとされる傳説の人物あるいは神。近代化にともなひ出現した、漢字を改良せんとこころみたひとたちを蒼頡にたとへてゐるわけですね。うたかたの夢でをは…

ブライアン・ラムレイ「地を穿つ魔」

ラヴクラフトのやうに書いたところでラヴクラフトを凌駕できないのは歴史が證明してゐる。だから新機軸をねらはねばならぬとしても、これはどうかなあ。 「邪神ハンター」なんてことばが出てくるのですよ。あの、何がなんだかわからない異形のばけものが、狩…

けふのサンデー

先週、惜しい作品がどうのかうのと書いたら、早速「GOLDEN★AGE」を切りをつた。 いまのサンデーで三本指、すくなくとも五本には入る作品ではないか。ムチャするなあ。これはWEBを追ひかけるしかなくなつた。

けふのジャンプ

新連載の藤巻忠俊「黒子のバスケ」は第一回としてはおもしろい。 ただ、これだけのネタでひつぱつてゆけるとも思へない。お手竝を拜見しよう。 サッカーものが先週はじまつたし、ジャンプもすこしはスポーツマンガを充實させようとしてるやうでよろこばしい。

すか「ひろなex.(1)」

ex.はexplorersの略らしい。 わらひをもたらさうとするフィクションにはおろかな人物がしばしば登場する。でも、このマンガの主人公の莫迦さはどうも氣にいらない。 香川登志緒(いや澤田隆治だつたか?)が定義したといふボケとツッコミなることばを、私は…

けふのサンデー

麻生羽呂「呪法解禁!! ハイド&クローサー」が第一部完。そしてつづきはWEBでやるさうだ。 今後はかういふのがふえるんだらうか。惜しい作品が打ち切られることもすくなくないから、救済策ができるのはいいことかも。 ま、このマンガが救済されねばならぬ理…

ざら「ふおんコネクト!(2)」

先日しるした「らき☆すた」の凡庸さとは對極にあるマンガ。 と思つたが、あるいはさうでもないか。ネタ自體がさう複雜なわけではなく、料理のしかたが凝りすぎてるのかもしれぬ。 作者もそのあたりを氣にしてるやうだ。でも、それよりも問題なのはキャラの描…

末次由紀「ちはやふる(1)」

マガジンの「もうしま」でとりあげられたので讀んでみようと思つたやつ。 私には少女マンガの情報アンテナがないのでどうしても場あたり的な讀みかたになる。それに消費量が絶對的にすくない。どんなものでも質は量が保證するものですから、必然的に少女マン…

松枝名俊「史上最強の弟子ケンイチ(31)」

やはりしぐれどんが出るとおもしろい。もつと武器をおしへる展開にしてほしいのだが、ケンイチではむりか。 ここにきてはじめて香坂師匠と呼んだのかな。アパチャイはまだだつけ?史上最強の弟子ケンイチ 31 (少年サンデーコミックス)作者: 松江名俊出版社/…

美水かがみ「らき☆すた(6)」

一卷から五卷まで讀んでおもしろいと思はなかつたのになぜまた買ふのか、自分でもわからぬ。 といふのはウソでわかつてゐる。やる夫スレのヒロインとして活躍してるのを見て、なんだか讀みたくなつたのだ。最近なら「やる夫が殺人事件に挑むようです 」とか…

河合克敏「とめはねっ!(四)」

わたくしは加茂ちやんが好きなのであり、加茂ちやんが表紙をかざつたことをことほぐものである。 わたくしはまた、このマンガが好きなのであり、ヤンサンと共倒れにならなかつたことをよろこぶものである。 篆書字典ほしいなあ。とめはねっ! 4―鈴里高校書道…

水村美苗「日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で」

けつきよくは小説家の心配ごとではないのか。つまり、日本語で書いた小説は世界であまり讀まれないのに、英語だとちがふ。それがくやしいみたいな。 いや、この本のテーマはそこまでチンケではない。でも、科學者が英語でなく日本語で論文を書いたとしても、…

西条真二「鉄鍋のジャン!R 頂上作戦」

少年チャンピオン52號で終了。 唐突にをはつた。けつこうおもしろいと思ふのだけれど。 私がこのマンガで氣にいつてるのは、主人公はまつたく勝つだめだけに料理するところである。どうせ料理バトルするんなら、おためごかしやきれいごとはいらぬ。 それはさ…

デズモンド・バグリイ「敵」

フィリップ・マーロウがつかふ一人稱は何であるべきか、てな議論がありますな。清水俊二のマーロウは上品すぎるとかなんとか。そんなことを思ひだしたのは、この小説の語り手の一人稱が「おれ」だつたからである。 これがどうも違和を感じてならぬ。最後まで…

綱本将也、ツジトモ「GIANT KILLING(8)」

うむ、おもしろい。 赤崎のゴールにはしびれました。 スポーツマンガには監督が主人公の作品がすくなすぎるのではないか?GIANT KILLING(8) (モーニング KC)作者: ツジトモ,綱本将也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/11/21メディア: コミック購入: 2人 …

鈴木信也「バリハケン」

つまらない。 でも前作だつてつまらなかつたのであり、そこに失望はない。 ただ主人公の二重生活の眞實味の無さはいただけない。眞實味といふことばもちがふかなあ。リアリティもだめか。とにかくうすつぺらでテキトーにつくつてる感じ。 前作はすくなくとも…

コージィ城倉「おれはキャプテン(18)」

けつこうふつうの野球マンガになつてしまつたなあ、と思つてゐたから、ふたたびふてくされだしたのがうれしい。 中學篇にあらはれたキャラの登場で、あらためて中學篇はおもしろかつたことを思ひおこした。おれはキャプテン(18) (講談社コミックス)作者: コ…

増田義郎「物語 ラテン・アメリカの歴史」

ラテン・アメリカてなちとばかり大風呂敷であつたのではないかな。 中米とカリブ海諸國と南米をわけるだけでなく、南米でもブラジルとそれ以外にわけでもよかつたと思ふ。 「物語」性を意識してるのには好感をもつたが。物語ラテン・アメリカの歴史―未来の大…

G・K・チェスタトン「知りすぎた男 ホーン・フィッシャーの事件簿」

當然のことながら、ヒッチコックの「知りすぎていた男」とは何の關係もない。だけど、あの映畫の「知りすぎていた男」てな誰のことなのだらう。ふつうにかんがへれば最初に死んだ男でせうが、はじまつてすぐに死んでしまふ人物をタイトルにつかふのが解せな…

柴田ヨクサル「ハチワンダイバー(9)」

主人公が將棋をささないので盛りあがりには缺ける。 二こ神さんはカッコいい。 鬼将会の面々は意外な感じでありました。ハチワンダイバー 9 (ヤングジャンプコミックス)作者: 柴田ヨクサル出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/11/19メディア: コミック購入:…

今週のジャンプ

ミニマムなネタをあつかへばハズれなしの「銀魂」もよいが、「SKET DANCE」がおもしろかつた。 ヒメコがどんなにすばらしい女性か再確認できました。「SKET DANCE」はもちつと評價されてしかるべきだと思うが如何。