G・K・チェスタトン「知りすぎた男 ホーン・フィッシャーの事件簿」
當然のことながら、ヒッチコックの「知りすぎていた男」とは何の關係もない。だけど、あの映畫の「知りすぎていた男」てな誰のことなのだらう。ふつうにかんがへれば最初に死んだ男でせうが、はじまつてすぐに死んでしまふ人物をタイトルにつかふのが解せない。
てなことは措くとして、私としてはチェスタトン節を滿喫できたからそれでいいのですが、ミステリとしてはどう評價されるべき作品なのか。それがわからぬ。
特徴としては、探偵が犯人を政治的な理由で見のがすのが共通の展開になつてゐる。だが、それが何なのか。
知りすぎた男―ホーン・フィッシャーの事件簿 (論創海外ミステリ)
- 作者: ギルバート・キースチェスタトン,G.K. Chesterton,井伊順彦
- 出版社/メーカー: 論創社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 単行本
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