「暗黒神話大系シリーズ クトゥルー 3」(編:大瀧啓裕)

 こういう小説はつづけて読むものではないですな。飽きてしまって、停滞しまくりでありました。
 さて、2巻はダーレスばかりだったのに対し、この巻はふたたび多くの作家の作品があつまっており、なかでも巻頭の作品がアンブローズ・ビアス(この本の表記だと“ビアース”)なのにびっくり。解説によれば、ラヴクラフトビアスやマッケンの固有名詞を借用していたそうで、そうした先行作までクトゥルー神話にとりこまれてしまったカタチになったようであります。
 それからダーレス、スミス、ブロックなどの作品がつづくわけですが、巻末のラヴクラフトだけやってることがやっぱり違う。ラヴクラフトはどっちかというとSFに近いんぢゃあるまいか。