「暗黒神話大系シリーズ クトゥルー5」(編:大瀧啓裕)

 四巻から間をあけずに読んだのは失敗であった。クトゥルーものはしばりが多いので、どうやったって少ないパターンのくりかえしになる。だからつづけて読むと飽きますね。スミスの作品だけはかなり異質だが、ラヴクラフト劣化コピーを生産するよりは可能性があるのかもしれない。おもしろいわけではないけれど。大瀧さんの訳文にはちょっとした国語辞典には載ってないような漢語がでてくるが、原文にもそんなむつかしいコトバがつかわれているのであろうか。