「暗黒神話体系シリーズ クトゥルー4」(編:大瀧啓裕)

 ダーレス作品のなにが気にくわないといって、クトゥグアだのハスターだのが登場人物に利用されるのがイヤです。互いに抗争しているから利用されてやっている、といった人間に理解できてしまうような理由もダメ。
 C・A・スミスの作品は、こういうふうに化物をあからさまに出しちゃっちゃいかんのだと思いつつ読んでいたが、これはこれでいい。昔話のようなおもしろさがある。
 ライバーの作品はラヴクラフトに対する深い敬意が感じられるが、言及される人名や事件がさっぱりわからない。読書量よりも記憶力がたりない。