2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「日本の歴史(10) 下克上の時代」(永原慶二)

戦争、飢饉、疫病、そして無能な政府。ろくでもない社会というほかはなく、著者がいくら肯定的なとらえかたをしようとただうんざりするばかり。山城の国一揆というのはちょっとおもしろそうですが。

「ダニー・ザ・ドッグ」(ルイ・レテリエ)

知人がおもしろくないと言っていたため、なんの期待もせずに観ることができた。そのせいかけっこう楽しめましたよ。バトルを最後の男とのものだけに集中させて、サムとヴィクトリアとの交流でダニーが人間性をとりもどしてゆくプロセスをじっくり描いたほう…

「大神」スタッフのインタヴューなぞをちょろっと読んだりした。このゲームの根幹である筆で描いたようなグラフィックと、そこから派生したと思われる筆しらべは最初の企画段階ではなかったらしい。それではまるで別のゲームになってしまうと思うのだけど、…

「ビッグバン宇宙論(上)」(サイモン・シン)

ビッグバン仮説にさして興味があるわけでもないが、シンの前二作はそれなりにおもしろかったので読んでみる。シンの本のおもしろさというのは、科学者のゴシップのほうにあるので科学書としてどうなのかという問題はある。個人的には読物として楽しめればそ…

「大神」(PS2)

ワールドカップ前からちまちまやっていたのが終了。ゼルダ式のゲームだが、アクション・謎ときともにきびしくないようになっている。好みからいえば、アクションはこのままでいいとして謎ときはもちっとむつかしくてもいいかしらん。魅力はなんといってもグ…

「ヨコハマ買い出し紀行(14)」(芦奈野ひとし)

完結。けっきょく、オーナーの初瀬野氏(という名だったか)やミサゴ(という名だったか)の正体とか、ターポンやら謎の生きている像やらが何なのか明かされなかった。まあ、そんな風になるかもとは思っていましたが。人類はあのまま滅びてしまい、シマック…

ジャンプ、「斬」(杉田尚)が開始。チャンバラもの、らしい。成功しづらいジャンルに挑戦するのはいいとして、実は強い主人公・実は選ばれし者である主人公なのはどうかな。日本刀はひとり斬るともう切れ味がおちてしまうので、乱戦では木刀のほうが便利だ…

つよきす

近衛篇了。おもしろかったが、陥落するとすぐおわってしまう印象。 とまれ完了。あーひさしぶりにギャルゲーを堪能した。「To Heart2」は挫折したし、それ以前となると何をやったか思い出せない。わたくしがギャルゲーに期待するのはもっぱらコメディなので…

「涼宮ハルヒの動揺」(谷川流)

わたくしがこのシリーズにのぞむのは、そこはかとないSFテイストなのであるが、「朝比奈みくるの憂鬱」は弱く「ヒトメボレLOVER」はさらに弱い。その他にいたっては問題外である。副次的目的として、かの書痴キャラを愛でるというのがあるが、そちらもいまひ…

「史上最強の弟子ケンイチ(21)」(松枝名俊)

雑誌で読んだがほぼ忘れていた。いったんやられて、師匠の修行をうけて勝つってプロセスがないのがどうも。

つよきす

エリカ篇了。あまり類例を見ない特異なキャラクタである。好きとはいえないが、それなりに新味はあった。ついでによっぴー篇もおわり。なんかドロドロしてるなあ。こんなんだったら不要ではなかろうか。

つよきす

なごみ篇了。つんけんしていて、ひとをクククと嘲笑していたのがこの落差。いったんガードがさがると甘々になってしまうという設定なのでしょうが、えへへなんて笑っているのには違和感がある。もってテレてほしいもんだ。ドッヂボールのシーンに無駄に力が…

マガジン、「スマッシュ!」(咲香里)が開始。まだなんとも言えないが、マガジンはこのところスポーツものに力を入れているようですね。けっこうなことです。

「わたしの哲学入門」(木田元)

「ハイデガー『存在と時間』の構築」において何度か言及されているのを読んで、そういえばコレを買っておいたことを思いだした。“入門”ときいて考えるような感じの本ではないがおもしろい。「『存在と時間』の構築」とやたらに重複するのは気になったが。ハ…

ミッキー・スピレイン死去。そういえば読んだことがないや。

つよきす

カニ篇了。中盤にいたってステロタイプな三角関係ストーリーがあって、それがおわるとひたすらイチャイチャとバカップルしている。この展開はすごい。勇気をもってこうしたのか、なにも考えてないだけなのか、定かではないが。ヒロインとしてどうかわからな…

「つよきす」(PS2)

選択肢が申しわけ程度しか存在しない驚くべきゲーム。たしかにこの手のゲームにおける選択は、単にストレスを与えるだけでゲーム性があるわけでもない場合が多い。にしても、ひたすら話が展開していくのを見ているばかりのコレをゲームと言っていいものか? …

「ハイデガー『存在と時間』の構築」(木田元)

いま普通に刊行されている「存在と時間」はじつは上巻のみであり、まだ本論にも達していないのだそうである。けっきょくは未完成におわったこの本の、本論以前の部分が巨大な影響をあたえつづけていることはきわめて奇妙だが、未完部分をその後の著作などか…

ジャンプ、「OVER TIME」(天野洋一)が開始。単純に野球に燃えている主人公ではダメな時代なのかもしれない。けれどコレはどうなの。

チャンピオン、「発明軍人イッシン」(阿部秀司)が開始。前作よりはマシかなと思うが、この一話目のオチを見ると期待はできそうもない。コールドスリープや人造ダイヤに多少のディテール表現はあり。集中連載の「アイボシモドキ」(森繁拓真)が終了。物語…

ジューン・アリスン死去。まだ生きていたとは知らなかったが、それでもショックを受けた。私のなかではシド・バレットの訃報よりもインパクトがあったのですよ。

イタリア対フランス、決勝なので生で見たが何度か退屈で意識を失いそうになった。準決勝の4チームのうち、優勝する資格があるのはイタリアだけだと思っていたので結果は納得。前半のPK判定もあやしかったしね。でも、数的優位を得てなおあれしきの攻撃しかで…

ドイツ対ポルトガル、どちらを応援する気にもならずぼんやり見ていた。シュヴァインシュタイガー、カーン、上川主審。

「皇帝ペンギン」(リュック・ジャケ)

最初の3分でイヤになった。ペンギンに僕だの私だのと語らせるなんて下の下策と申すべきであり、めったに見たこともないがNHKの動物ドキュメンタリーのほうがなんぼかマシであろう。とはいえ、観はじめてしまったものはしかたなく、最後まで観た。一年の何割…

ポルトガル対フランス、PKの1点を守りきるフランスにも、攻撃に迫力を感じられぬポルトガルにも魅力なし。 チャンピオン、「Pound for pound」(所十三)が終了。ケンカがつよい高校生(だっけ)がプライドに出場することになる話。まるまるつまらないという…

「日本仏教史 ―思想史としてのアプローチ―」(末木文美士)

専門が仏教だけに「日本宗教史」は仏教をあつかう部分に精彩があり、ならばとこちらを読んでみる。新書とか文庫の通史には乱暴な明快さが必要だと思うのだけれど、それがない。通説というか、一般的なイメージ(たとえば鎌倉新仏教についての)を否定するが…

ドイツ対イタリア、どちらも好きなチームではないが、今回のドイツにはまったく魅力を感じないのでイタリアを応援する。イタリアが内容で圧倒していたと思うけれど、コーナーキックを無駄にしまくる。イタリアの選手がたおれたのでボールを外に出したのに、…

ジャンプ、「太臓」はある種のおもしろさがあったことは認める。ただ、今のジャンプ読者には「ジョジョ」第三部どころか「ドラゴンボール」すら知らないひとだってかなりいるであろうことを心配する。「アストロロボSASA」みたいな、知ってても知らなくても…

「涼宮ハルヒの暴走」(谷川流)

短篇集。他の巻とくらべてさして“暴走”の度合いが増しているわけでもない。 「エンドレスエイト」、この手のテーマのものとしては凡庸な出来で、解決策にしてもエレガントでも説得的でもない。 「射手座の日」、かの書痴キャラが燃える様をただ愛でればよい…

イングランド対ポルトガル、これまたエリクソン監督の采配が気にくわぬ。ルーニー1トップもそうだが効いていたレノン交代は腹立たしい。その采配の実効性がどうこう、ではなく守備的すぎるのが嫌いだ。試合そのものはおもしろかったですな。 ブラジル対フラ…