「サンキュー、ジーヴス」(P・G・ウッドハウス)

 あーおもしろかった。ほかに書くべきこともないか。訳者によればウッドハウスのミュージカルコメディへの貢献(原作・脚本・作詞)および後続の作詞家への影響は絶大であるとのことだ。そして彼の小説は“音楽抜きのミュージカル・コメディー”なのだと。ダグラス・アダムスのことばでは、“純粋な言葉の音楽”となる。わたくしにいわせれば、あーおもしろかった、です。ジーヴスは小説で描かれたもっとも賢い(ずる賢い?)人物なのぢゃあるまいか。