2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

諸星大二郎「西遊妖猿伝 大唐篇(5)」

金庸の小説を讀んだりしてもわかるが、中國ではおなじ世代の弟子には名に共通の一字をつかふものらしいのですね。三藏の弟子も悟空、悟能、悟淨と「悟」の字がみなついてゐる。もつとも、悟空はその師匠の須菩提がつけた名であり、悟能、悟淨は觀世音がつけ…

松野秋鳴「えむえむっ(5)」

三卷四卷よりよかつた、氣がする。ひさびさに讀んだからであらうか。えむえむっ!5 (MF文庫J)作者: 松野秋鳴,QP:flapper出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2008/06/21メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (41件) を見る

三上小又「ゆゆ式(1)」

マンガとしてはそれなりであるが、檢索だいすきな小生としてはああいふ部活はしてみたいと思ふものであります。ゆゆ式 (1) (まんがタイムKRコミックス)作者: 三上小又出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2009/03/26メディア: コミック購入: 5人 クリック: 62回…

有栖川有栖「女王国の城」

いまさら感があつて期待はさほどしてなかつたがおもしろい。とくに動機がよい。 大人の風があると思つてゐた江神さんだが、火村と大同小異のやさぐれ男に見えてきた。小説家アリスが火村をモデルに江神といふキャラクタを創造したつて設定なのだつけ?女王国…

銭育才「太極拳理論の要諦 王宗岳と武禹襄の理論文章を学ぶ」

太極拳理論の要諦―王宗岳と武禹襄の理論文章を学ぶ作者: 銭育才出版社/メーカー: 福昌堂発売日: 2000/12メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る

伊藤順康「自己変革の心理学 論理療法入門」

自己変革の心理学 論理療法入門 (講談社現代新書)作者: 伊藤順康出版社/メーカー: 講談社発売日: 1990/07/18メディア: 新書購入: 1人 クリック: 33回この商品を含むブログ (10件) を見る

松野秋鳴「えむえむっ!(3)(4)」

なぐられたり蹴られたりが足りない。えむえむっ!〈3〉 (MF文庫)作者: 松野秋鳴,QP:flapper出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2007/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (46件) を見る

海堂尊「ナイチンゲールの沈黙(下)」

ミステリとしては凡作以下。 そのうへ犯人の頭がわるすぎてイライラさせられる。それをうちまかし、粉碎し、屈服させるべき白鳥も破壞力不足であり、讀後もモヤモヤがのこる。 エンタテインメントなんだから、おしまひでスカッとさせてあとをにごさないでほ…

海堂尊「ナイチンゲールの沈黙(上)」

田口の出番がすくないのはダメ。 前作でも藤原看護師はよかつたが、猫田師長もいいですね。やはり師長ともなるとそれなりの人物がなるのでせうか。「ラディカル・ホスピタル」の咲坂師長を想起しつつさう思ふのであつた。ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文…

松野秋鳴「えむえむっ!(2)」

このシリーズがかなり氣にいつてゐることを認めねばならないやうだ。 どこがいいのだかわからないが。 まあ、女の子になぐられるとこなんでせうね。えむえむっ!2 (MF文庫J)作者: 松野秋鳴,QP:flapper出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2007/05メ…

伊藤潤二「伊藤潤二の猫日記 よん&むー」

日本で一番ネコがうまいのは佐々木倫子だと思つてゐるが、伊藤潤二も上手だなあ。ネコがケージから首をヌッとのばすところとか、不氣味なまでに口をひらいてアクビをするところとか、キャットタワーのてつぺんから睥睨してるところとか。 そしてなにより私が…

紫堂恭子「癒しの葉(2)」

「影の民」のデザインと、アジンがいい。癒しの葉 2 (ホーム社漫画文庫) (HMB S 4-8)作者: 紫堂恭子出版社/メーカー: ホーム社発売日: 2009/02/18メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る

ロバート・ローラー「アボリジニの世界 ドリームタイムと始まりの日の声」

と学会のひとつて、かういふ本ばかり讀んでるのかなあ、と。そりやタイヘンな苦行だなあ、と。 いや、トンデモ本てのが單に科學的にあやまつた内容の本ではなく、著者の意圖を超越したおもしろさを獲得してしまつたものであるのは承知してゐる。でも、さうい…

松野秋鳴「えむえむっ!」

まあ、なんとまうしませうか、女難ものであります。ムチャクチャであります。でも、それなりにおもしろく出來あがつてゐることは認めなくてはなりますまい。えむえむっ! (MF文庫J)作者: 松野秋鳴,QP:flapper出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 20…

「428 封鎖された渋谷で」

いや、おもしろかつた。メイントリックはかなり早くにわかつてしまつたが、十分にたのしめました。 「街」もかういふゲームなのだとしたら、重い腰をあげてやらねばなりますまい。 御法川がいい。どうしてか私は傍若無人なキャラがすきである。すべてのシナ…

諸星大二郎「西遊妖猿伝 大唐篇(4)」

オリジナルの盤糸嶺の話をよくおぼえてをらぬが、こんな悲慘な話ではなかつたよね。 三藏は三藏で悟空よりさきに悟能にあつてしまふし。西遊妖猿伝 大唐篇(4) (KCデラックス モーニング)作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/02/23メディア:…

田川ちょこ「ひかるファンファーレ(1)」

なにやら既視感めいたものがあるなと思へば「うらバン!」でもチビつこい娘がチューバをやつてをりました。そこで知らずしらず比較してみるに、こちらのはうが音樂やつてるシーンが多い、氣がする。 黒田くんも「放課後ウィンド・オーケストラ」の、なんてい…

諸星大二郎「西遊妖猿伝 大唐篇(3)」

ここから讀んだことのない部分にはひる。 傳奇的手法がさえる。玄武門の變やら悟空と尉遅敬徳との對決やら。 そこに原作に對する“傳奇”がくははる。「封神演義」でも活躍したナタ太子がサイコ野郎だつたり、六耳といへばニセ悟空だ。それに紅孩兒はたしか牛…

紫堂恭子「癒しの葉(1)」

ちよつとまへに「バカのための読書術」なる書物を讀みまして、そこで「辺境警備」が推薦されてをりまして、さういへば紫堂恭子のマンガをずつと讀んでないなあと思ひましたところですね、この文庫版が出たものですから、わたりに船とばかりにとびついた次第…

金月龍之介、KOJINO「ぷりぞな6(1)」

「ナンバー1はだれだ」「わたしがナンバー2だ」てんで、なんだか「プリズナーNO.6」が觀たくなつてしまつた。しらべるとDVDがあるな……ほしい。 こちらはといふとナンバー1はハナから登場してをりまして、ナンバー4がゐなかつたりするわけですが、なかなかお…

諸星大二郎「西遊妖猿伝 大唐篇(2)」

うーむ、以前の私はかなり讀みすすめてゐたやうだ。この卷の内容もすでに讀んだことがある、やうな氣がする。 西天取經の旅にでるまへに金角銀角をだしてしまふとは大膽ですね。西遊妖猿伝 大唐篇(2) (KCデラックス モーニング)作者: 諸星大二郎出版社/メー…

蒼山サグ「ロウきゅーぶ!」

作者プロフィールによればインド料理がどうのかうのとあるから、「サグ」てな例の暗殺教團からきてるのかしらん。 「飛べないアヒル」みたいな感じ。「がんばれベアーズ」……はちがつたか。「リベロ革命」にもママさんバレーの監督をするエピソードがあつたな…

けふのチャンピオン

マツリセイシロウ「マイティハート」が終了。終盤のバッドシリアスリーな調子はいただけない。「ムラマサ」はかうならないやうにね。

藤森照信「建築史的モンダイ」

茶室とか超高層ビルとか城とか横長の寺院とかガラスとか鐵筋コンクリートとか、それぞれのトピックはおもしろい。のだが、こちらが興味をもつたところでその文はをはつてしまふ。もつと情報を。 なんていふなら體系的な本を讀めばいいのだけどね。建築史的モ…

黒咲練導「放課後プレイ」

繪はうまいとはとてもいへないのだが、ゲーム好きの彼女のはづかしがる表情や發情したやうな樣子がとてもよろしい。放課後プレイ (電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)作者: 黒咲練導出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2009/01メデ…

かきふらい「けいおん!(2)」

まあ、こんなものか。もちつと演奏シーンをふやしてほしいが。けいおん! (2) (まんがタイムKRコミックス)作者: かきふらい出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2009/02/26メディア: コミック購入: 26人 クリック: 102回この商品を含むブログ (228件) を見る

けふのジャンプ

川口幸範「フープメン」が開始。せつかくのサッカーものををはらせて、二つ目のバスケものをはじめるとはトチ狂つたか。第一話もなにやら「スラダン」を想起させて藝のない。 と思つてゐたら、主人公は日本語のできない轉校生のための通譯ときた(プレイもす…

諸星大二郎「西遊妖猿伝 大唐篇(1)」

ずつとむかしこのマンガを途中まで讀んで挫折したことがある。さがせば双葉社版のコミックスが何册かみつかるはずだ。 どうしてつづかなかつたのか。思ふに、私が期待するほどファンタスティックな部分がなく、悟空が無力で、ディケンズの主人公のやうになが…