ロバート・ローラー「アボリジニの世界 ドリームタイムと始まりの日の声」

 と学会のひとつて、かういふ本ばかり讀んでるのかなあ、と。そりやタイヘンな苦行だなあ、と。
 いや、トンデモ本てのが單に科學的にあやまつた内容の本ではなく、著者の意圖を超越したおもしろさを獲得してしまつたものであるのは承知してゐる。でも、さういふ本をさがすにはたくさんのクズ本を讀まねばならぬ道理であらう。
 人間、かくも愚劣な思考を展開できるものだなあとあきれるほどであるが、それはべつにおもしろさにつながらず、ひたすら不快なだけであつた。

アボリジニの世界―ドリームタイムと始まりの日の声

アボリジニの世界―ドリームタイムと始まりの日の声