2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

佐々木倫子「チャンネルはそのまま!(1)」

佐々木倫子は美人姉妹シリーズや忘却シリーズ(正式なシリーズ名があるのかな)が好きなので、道具立てをおほがかりにしないで小品を描いてほしい。 ま、これはこれで讀めはする。チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)作…

美内すずえ「ガラスの仮面(43)」

42卷の内容などわすれたし、といつて讀みかへす氣にもならぬ。 そもそも、この作品が完結するとも思ふつてない。完結させるなら、「ふたりの王女」のあたりでやつとかないとね。 まあ、出たら出たで讀むのでだらだらつづければよいかと。ガラスの仮面 43 ふ…

阿満利麿「日本人はなぜ無宗教なのか」

たとへばニュース番組でこどもを事故なり事件なりでうしなつたひとが「こどもはきつと天國で神さまと一緒に云々」といつてるのを見たとして、まづは氣の毒だと思はねばならないのだらうが、正直に白状すれば「その神とは何者か?」と思つてしまふ。 だつて、…

久世番子「暴れん坊本屋さん(1)」

書物を愛好するもののはしくれとして、私も本屋に對するあこがれをいだきつづけてきたが(正確には新刊書店でなく古本屋)、實態はかなりタイヘンなものですね。 何箇所かふきだした。暴れん坊本屋さん (1) (ウンポコ・エッセイ・コミックス)作者: 久世番子…

かきふらい「けいおん!(1)」

そこそこおもしろいが、まだ二卷も出てないのにアニメ化とはねえ。けいおん! (1) (まんがタイムKRコミックス)作者: かきふらい出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2008/04/26メディア: コミック購入: 37人 クリック: 329回この商品を含むブログ (358件) を見る

瓦敬助「菜々子さん的な日常RE」

このマンガのキモはですます調のナレーションでありませう。 荒木飛呂彦もベタぬつたのか。菜々子さん的な日常RE (メガストアコミックスシリーズ No. 186)作者: 瓦敬助出版社/メーカー: コアマガジン発売日: 2008/10/18メディア: コミック購入: 3人 クリック…

「天外消失」

バロウズがすごく變である。イーヴリン・ウォーにポール・アンダースンにフレドリック・ブラウン、シムノンにアンブラーにロースンがゐるなかで、異樣さにおいてきはだつてゐる。ターザンはもつと讀むべきなのかもしれぬ。 アンダースンのはホームズ譚のパロデ…

けふのジャンプ

「バクマン」をはじめておもしろいと思つた。 私はもとから主人公たちよりも新妻エイジがすきだつた。主人公はマンガを立身出世の道具としてしか見てないが、新妻エイジはただただマンガがすきで描いてゐるのであるから。 それだけにこの展開は燃えますね。…

岡本倫「ノノノノ(1)」

スキーのジャンプ競技をゑがくマンガなんてさうないのだから、ここまでけれんをつかはなくてもいいのに。もつとふつうでいいんでない? でもまあおもしろい。この卷を讀んだかぎりではタイトルの意味はわからなかつた。ノノノノ 1 (ヤングジャンプコミックス…

蒼樹うめ「ひだまりスケッチ(4)」

進級して後輩の新キャラが登場した。 これが成功したかどうか、まだ見きはめがたい。それを措けば十分におもしろい。ひだまりスケッチ (4) (まんがタイムKRコミックス)作者: 蒼樹うめ出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2008/12/25メディア: コミック購入: 7人 …

日本橋ヨヲコ「少女ファイト(5)」

なんかいつも「GIANT KILLING」といつしよに出るやうな。もつたいないぢやん。 「GIANT KILLING」がスポーツのドラマなら、こちらはスポーツをする人間のドラマ、みたいな。つて、無用な比較をしてしまふのも同時に発賣されるからだ。 おもしろさにスキなし…

綱本将也、ツジトモ「GIANT KILLING(9)」

表紙の達海のガッツポーズを見ただけではやくも盛りあがる。 冒頭の志村がまたいい。かういふマイペースのキャラを描くのがうまいですね。 そして赤崎つてそんなに若かつたのか。GIANT KILLING(9) (モーニング KC)作者: ツジトモ,綱本将也出版社/メーカー: …

津本陽「孤塁の名人 合気を極めた男・佐川幸義」

「黄金の天馬」も「鬼の冠」も讀んだのだから、こいつもかたづけねばなるまい。でも小説としての出來はかんばしくない。引用がやたらあるのには目をつぶるとしても、重複が多すぎる。そもそも小説といふより小説よりの評傳といふところか。 大東流は結局、武…

けふのチャンピオン

木々津克久「ヘレンesp」の第三部が終了した。 ながくつづかないなあ。そのうちまたやつてくれるならよしとする。

このところ氣になつてゐたのが「フラジール」といふゲーム。 それがけふ發賣したのだがどうも評判がいまひとつみたいである。 戰鬪が不要であるといふ意見が目について、こりやダメかなあと思ひだした。私は「ICO」が好きだけれど、あのバトルすら邪魔に感じ…

海藍「トリコロ(1)」

こいつは4コマ病だ。 いつたん4コマを讀みだすと、ほかが手につかなくなる。困つたものである。 これ自體はそれなりな出來。トリコロ 1 (まんがタイムコミックス)作者: 海藍出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2003/07/28メディア: コミック購入: 3人 クリック:…

海藍「トリコロ(1)」とか

やる夫ブログ(裏)に「同級生2」が元ネタのヤツがあつて、讀んでたらサターン版(しかやつてない)のエンディングの「春を待つ季節」が思ひだされ、はなれなくなつた。そこでニコニコで見たのだが、なんだか切なくなりました。まさに「切なさがつぶやいた」…

きゆづきさとこ「GA 芸術家アートデザインクラス(2)」

これも一卷を再讀して見なほしたもの。といふか、私が4コマ病にかかつてるのかもしれぬ。 新キャラ多數。でもそれがメインキャラとあまりかかはらず、いはば二元中繼のやうになつたのがかはつてゐる。また、そのなかに男子キャラがゐるにも注目。 なぜかしら…

蒼樹うめ「ひだまりスケッチ(3)」

なんだかだいつて、けつこう氣にいつたかもしれぬ。ひだまりスケッチ (3) (まんがタイムKRコミックス)作者: 蒼樹うめ出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2008/02/27メディア: コミック購入: 4人 クリック: 96回この商品を含むブログ (183件) を見る

ドナルド・A・スタンウッド「エヴァ・ライカーの記憶」

「オールタイムベスト級」なる文句につられて讀んでみた。 氣にくはない。おもに倫理的な理由で、である。主人公が復讐のためか好奇心のためか、餘計なくちばしをつつこむものだから(致命的な)迷惑をかうむつたひとが幾人もでたぢやないか。 それは措いて…

スウィフト「桶物語・書物戦争」

「図書館戦争」を讀んだらつぎは「書物戦争」を讀むのが自然なながれである。などと思ひ讀みはじめたのだが、風邪をひいたりいそがしかつたりで時間がかかつた。 當時の社會のいろいろを諷刺してゐる、といつても、註を讀まなければ何についてあてこすつてる…

都桜和「うらバン! 浦和泉高等学校吹奏楽部(1)」

そこそこおもしろい。 マンガの繪の巧拙についてはあまりやかましくいはないやうにしてゐるが、書き文字が下手で讀みづらいのは閉口する。うらバン! 浦和泉高等学校吹奏楽部 (1) (まんがタイムKRコミックス)作者: 都桜和出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2008…

石黒正数「それでも町は廻っている(5)」

作者のミステリ趣味がほの見える話が好き。 「学校迷宮案内」はオチこそガッカリだが、推理のプロセスはみごとであるし、「夢現小説」はミニ「匣の中の失楽」といつた風情がございます。 でも一番は「蘇る脳細胞」かな。歩鳥はほんたうに探偵になれるのかも…

ひらのあゆ「ラディカル・ホスピタル(16)」

定期的にコレが出てくれる安心感。 時節がらせちがらいネタも多うございますね。 ラストの麻生さんの初夜勤がヒット。これはいい。かういふネタももうすこしまぜてほしいなあ。ラディカル・ホスピタル 16 (まんがタイムコミックス)作者: ひらのあゆ出版社/メ…

蒼樹うめ「ひだまりスケッチ(2)」

一卷を讀んで、こりやもういいかと思つた。 のであるが、先だって風邪ひいたとき、熱つぽくつてしかも眠れないときはかういふ毒にも藥にもならぬマンガがいいのだとわかつたのである。 そして實際に讀んでみると、思つたよりおもしろい。とくに宮子の過去。…

「藤堂龍之介探偵日記 琥珀色の遺言 西洋骨牌連続殺人事件」

ひとから借りてなんとなくやつてたらクリアした。 ミステリとしては論外。不要なキャラが多すぎたり、何の意味もない部屋があつたりと雜な部分も多い。 またゲームとして見ても、いはゆるゲーム性なるものも毫もない。ゲームのすすめかたは、ひとに話をきき…

岩合光昭「旅行けばネコ」

風邪をひくと本もマンガも讀めなくなる。 やつとなほつてきたのでリハビリがはりに寫眞まじりの雜文を讀む。雜文まじりの寫眞集といふべきか。旅行けばネコ (新潮文庫)作者: 岩合光昭出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/11/27メディア: 文庫購入: 3人 クリ…