2019-08-08 ■ 長靴をはいた犬 神性探偵・佐伯神一郎 「神曲法廷」ははるか昔に讀んだのでほとんど憶えてない。もつとも印象的だつたのが日本の檢察の問題點で、憂慮したことを記憶してゐる。私にとつては檢察ミステリであつた。 いまになつてやうやくコレを讀んだのだが、「神曲法廷」とおなじ年に出てたのね。おそろしく充實してたのだなあ。 眞犯人はかなり前のはうであかされるが、それで興味がうすれることはない。「神曲法廷」よりおもしろいのではないか。終盤の望月との對話は壓倒的な迫力。 で、煉獄篇と天上篇はどうなりましたか。 長靴をはいた犬―神性探偵・佐伯神一郎 (講談社文庫) 作者: 山田正紀 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2003/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る