クイーン検察局
 「黒後家蜘蛛の会」の四卷を讀んだのはいつだつたらうか。鮎川哲也が解説を書いてゐて、それで私は三番館シリーズの存在を知つたのだつた。三番館を讀むと、この「クイーン検察局」にインスパイアされて書かれたとあつた。そこで芋づる式にこの本を買つたのだが、そのまま放置して幾星霜、やつといまになり讀んだ次第。
 「黒後家~」はときとしてことば遊びや雜學クイズのやうになつてしまふ(それでもおもしろい)が、なんのことはない、クイーンが書いても似たり寄つたりである。

 

クイーン検察局 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 2-11))

クイーン検察局 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 2-11))