鈴木忠、森山和道「クマムシを飼うには 博物学から始めるクマムシ研究」

 日本の科學者やサイエンスライターには、文系のセンスがたりないと思ふ。
 そんなもんが研究にいるかどうかはしらないが、一般向けの讀みものを書くときには重要だと考へる。余分にみえて必要なうるほひが文章にたりなくなるのだなあ。
 などとふだんから感じてゐるものだから、「まえがき」でブレイクの詩を引用してるのをみて感心した。
 が、Discover誌の記事をうけてのものだつたのかな?
 「クマムシ?!」の副讀本のやうなものださうだが、對話のなかで(あ、インタヴューをまとめたものです)この書名を何度も言及してるのを讀んで、これはどう發音してるんだらうと思ふのです。
 疑問符がついてるのだから語尾をやはりあげてるんだらうか。
 どちらかだけを讀むなら「クマムシ?!」を推薦いたしますね。

クマムシを飼うには―博物学から始めるクマムシ研究

クマムシを飼うには―博物学から始めるクマムシ研究