スタンピード
ヘンな話。スタンピードの話ではなく、「搜索者(牛)」みたいな感じ。暴走も起こりはするが、前半のちよつとした山場にすぎないし規模も小さい。
マクラグレン監督作にしては觀られるはうか。ジェイムズ・スチュアートとモーリン・オハラが出てれば私は滿足なのでそれだけのことかもしれぬ。
天使の世界
なぜこの本を買つたのか、はるか昔のことなのでおぼえてない。せつかくなので讀んでみた。天使の世界は渾沌としてゐる。熾天使だと思ふと大天使でもあつたり、天使であり惡魔であつたりもする。それで思つたのだが、ファンタジーで世界設定を組みあげるとき、あまりに整然とつくつてしまふのは問題なのではなからうか。矛盾やわけのわからん部分をあへてこしらへたはうがリアリティ(?)が増すのではないかな。
とまあ、それなりにたのしんで讀んだけれども、をはり三分の一は愚劣。讀みすすめるにが苦痛であつた。譯者の大瀧氏はあとがきでほめてゐるが、「エヴァンゲリオンの夢」ではこの本の内容がいいかげんだと言つてた氣がする。ちがつたかな?
圖版が多いのはおおいによろしい。