図書室の魔法(上)
めつたに出會ふことのできぬ讀書小説であるから歡迎したいしさうするが、あまりにジャンルに淫してゐるとも感じる。SFを讀んだことのない人間が讀んだら半分もたのしめないであらう。過度に内向きの小説には抵抗がある。新本格とその周邊の作家たちの初期の作品が大學のミステリ研を舞臺としてたりするのにも同樣の抵抗を感じた。
以下雜感。
- エンパイア・スターの反対側の小説は何だつたの?
- ランサムを見下すやうに語るな
- なぜ「タイタンの妖女」だけ讀んでなかつたのか。英國の出版事情?
- ティプトリーが女だとか、ハインラインが新作を書いてるとかどうやつて知つたのか。雜誌ですかね
- ディレイニーやゼラズニイはたくさん讀むのに、バラードやオールディスには觸れもしないのはどうして?
- 「時の娘」を讀んでそれしきの感想しかないのか?
- 「国家」に私はSFを感じたけどなあ
- 作者: ジョー・ウォルトン,松尾たいこ,茂木健
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2014/04/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (25件) を見る