「カオス―新しい科学をつくる」(ジェイムズ・グリック)

 原書が出版されたのが1987年、20年前になるのか。科学書はこれだからいけない。積んでおくと賞味期限がきれるのである。いや、この本がふるくなったかどうかは知りませんが。内容についていえば、前半はともかく後半はどうもわかりやすく記述することを抛棄しているようにも思える。科学者のドラマにもなっているので全体に読みやすくはあるか。さんざんカオスをもちあげているが、さて今はどうなってるのだろうか。ほんとうに革命はおきたのか?