「QED 龍馬暗殺」(高田崇史)

 「鎌倉の闇」のオビの作品リストを見たら、これを読んでなかったのが判明。ぶーぶー言うのにすかさず買ってきて読んでしまうのだな。ちなみに「竹取伝説」というのも読んだ記憶がまったくないのだけれど、メモによれば読んでいるようです。記憶がかけらも無いのがおそろしい。
 さてこのシリーズでいちばん楽しめたのは「べーカー街の問題」なのですが、これは次点にしてもいい。例によってオチはつまらないのだけども、殺人事件のほうがちょっといい。龍馬関聯のごたくを整理して、事件の記述に力をいれたほうがよかったかもしれません。人物関係の説明がたりないように思えました。
 考えてみると、ホームズ譚は中学生の時に耽読したし、「竜馬がゆく」は高校生の時に熱心に読んだのだった。してみれば、よく知っている題材の話を面白がっているだけなのか?私は。