「古畑任三郎」松嶋某篇。いや、名前はわかるが漢字が思いだせず、といって調べる気にもならないもんで。どうにもブランドの「はなれわざ」を思いださせる。それにメインのトリックがすぐにわかってしまうのではなんともなりません。そもそも、倒叙ものなんだからトリックを視聴者にかくさなくてもいいんではないのか。って、結局ミステリとして評価しちゃってますな。今泉の登場シーンはよかった。イチロー篇はコミカルな部分がすくなすぎた。
 ちなみに第一話は(本格ファンとしてはふらちなふるまいながら)謎解きシーンのみ見ました。クリスティや京極さんもこういう犯人を描いているけれど、成功してないのに手をだすのは、作家として魅力的なテーマなんでしょうか。こういう犯人は完全犯罪を成功させることができる。が、完全犯罪はミステリには向いていないと思うのです。探偵が犯人を智慧でおいつめてなんぼのミステリなのに、探偵の無力を露呈するばかりではカタルシスが得られないでしょ。