「夢の本」(J・L・ボルヘス)

 古今東西の夢についての文章をあつめたもの。「西遊記」のあとがきで中野美代子さんがふれていたので、ああそういう本も持っていたなと読んでみました。面白い文章もあるけれどピンとこないのも多く、私の趣味からははずれている様子。
 たとえばプラトンを“プラトーン”など、余計な音引きをつけて表記するスノビズム、効果的でない註など、訳文には疑問に感じる部分あり。