クリスマス・ファンタジー

 

 
炎の塔
 いやあ、非常におもしろかつた。
 卷を措くあたはずといふ語をひさしぶりに思ひだした。
 多數の人物が登場するが、交通整理も的確。
 それにしても、かういふ小説をどうやつて見つければいいのか。ミステリだとかSFだとか、ジャンル小説なら年間ベストなどといつたかたちの手がかりが得やすい。さうしたくくりからはづれた作品を發見するのは容易でないね。
 ともあれつづきがあるやうなので讀むのがたのしみだ。

 

炎の塔 (祥伝社文庫)

炎の塔 (祥伝社文庫)