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喧嘩両成敗の誕生
たいへんおもしろかつた。
室町人の心性や文化がふしぎである。へたな異世界小説より異樣であり、ほとんど理解を絶してゐる。もつとも、あふり運轉のニュースなどを聞くと現代人もけつこう室町的だと思はぬでない。
さうなると問題は、日本人がどうしてそこまで體面を氣にするのかといふことにならうか。
私は赤穂浪士がきらひで、判決が氣にいらぬといふなら被害者宅でなく江戸城にでも討ちいればよいのにと思ふ。が、かれらの感覺も多少なりともわかつた氣がする。やはりきらひですがね。
誘拐犯
登場人物それぞれの思惑が錯綜する展開はおもしろいが、ラストの銃撃戦ですべてチャラになつてしまふのはどうも。銃撃戦そのものはわるくないけれど。
ベニチオ・デル・トロとジェイムズ・カーンはよい。
シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
自警團がどうのといまさらそんなことを。われわれはそんなことは承知のうへで、あへて棚上げして觀てきたのではないのか。
キャプテンと前後してスタークがシベリアの施設に到着したのはまつたくの偶然であり、待ちぶせするのは筋が通らない。
ウィリアム・ハート? まあ、レッドフォードやマイケル・ダグラスも出てるしな。
スパイダーマンやブラックパンサーもすでにここで登場してゐたのか。
エンドロールでマリサ・トメイの名を見ておどろく。メイおばさんだつたのね。