ツイン・ピークス
話の収拾がつかなくなつたドラマ。かつての私はそんなものは見る價値がないと一顧だにしなかつた。いまはもうだらしなくなつたのでさういふものも見てみるかと思つた次第。ひとつには小林信彦が「大菩薩峠」の後半を「ツインピークス状態」と呼んでゐたこともある。私は「大菩薩峠」の後半がけつこう好きなのだ。
見てみるとそんなにへんてこといふわけでもないし、破綻も豫想の範囲をこえない。私がいちばん面妖だと思つたのは、クーパーがチベットだの夢だのといひだしても周囲がそのまま受けいれたことだ。製作者はあきらかにわざとかうしてゐる、なにかの效果を期待してのことであらうか、などと妄想してゐた。だが、あるとき保安官がクーパーに「あんたおかしなことを初めても文句いわなかつただろ」などといふので仰天した。ヘンだと思つてたのか! ここがいちばんの驚きポイントだつたかもしれぬ。
ローラが二十五年後に云々といつたから今年になつてなにやらあるのか。
- 「フクロウはフクロウでない」つてなんだ。
- デイヴィッド・ドゥカヴニーが搜査官役で登場
- ダイアン・キートンが演出した回があつた
- 惡黨がたくさん出てくるが、いちばん氣にいらないキャラはジェイムズである。ベン・ホーンもオードリーもボビーだつて成長なり變化してるのにコイツは何だ
- ネイディーンのエピソードは必要なのか。それをいへばジェイムズの旅先での事件も不要か。
- ウィンダム・アールが近くにゐると承知で女に手をだすクーパーも異常
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