歯と爪

 袋とぢの小説を讀むのは「残像に口紅を」以來である。泡坂妻夫の「生者と死者」はもつたいなくて開けなかつた。あるひとは保存用と讀む用の二册を買つたさうだが、さうすればよかつたかもしれぬ。
 ところでプロローグの最後の文章を讀むことでおほかたのしかけがわかつてしまつた。このプロローグはいらないのではないかな。裏讀みした自分がわるいのだけれど。

歯と爪 (創元推理文庫 163-2)

歯と爪 (創元推理文庫 163-2)