魔法少女まどかマギカ

 「時間ループ物語論」を讀んでから見よう見ようと思つてゐたのをやうやく見ることができた。とにかく主人公まどかが毎回めそめそうじうじするのが不快で、中盤以降に話がうごきだしてやつとたのしめるやうになつた。実實的な主人公はほむらなのかもしれないが。
 最後にはまどかがなにかやつてくれるとは思つてゐたが、全體としてみればまどかにイライラさせられてゐる時間が壓倒的なわけであり、最後にやつたことだつてそれをチャラにできるほどのストーリー上のインパクトがあるとは思はれない。
 そもそも最後の手段は「あり」なのかね。「なし」であると斷言はできないにしてもスッキリしない。あれ以上の解決策があるとも思はないけれども。そもそも私はマミさんが死んだところで魔法少女になつて生き返らせようとしないのが納得できないのですよ。