15×24 link one

 「僕は友達が少ない」を讀んで、おほげさにいへばライトノヴェルに開眼した。いままでは「ノヴェル」にひつぱられすぎてゐた。小説性といふか物語性といふか、さういふものの缺けた小説を評價できなかつたが、もつと「ライト」よりになるべきだとわかつた。小説になつてなくても、すらすら讀めればいいのだ。4コマまんぐわにちかいものと考へたらいいか。でもこの作品みたいなおもしろい小説を讀んでしまへば、そんな屁みたいな考へもふきとぶといふもんだ。
 全六卷の一卷であるから、これからこのおもしろさをキープできるかの不安はある。が、とりあへず一卷としてのたのしさは充分にあるからよし。
 タイトルはどういう意味だらう。15人の24時間かと思つたが、卷頭のイラストに16人の人物ゐるのに當惑。
 とまれ本屋へかけてつてつづきを買はねば。