マッドマックス 怒りのデス・ロード
「東京物語」のつぎに觀るのがこれとは、われながらでたらめである。
あらゆるシーンに個性と獨創性が刻印された、魅惑的な映畫。そしてフュリオサ役のシャーリーズ・セロンがただただ美しい。否、老婆をふくむ女たちがみな美しい。
でもねえ、あのまじめでお高くとまつたアカデミー會員たちが「スポットライト」のやうな作品(未見だけども)をさしおいてこの映畫に作品賞を授賞するわけがないではないか。
戦闘美少女の精神分析
おもしろく讀んだがここでいふおたくが狹義にすぎるやうに感じる。私は自分が廣義のおたくであると思つてゐるけれど、この定義によればほとんどおたくではなくなる。この本が書かれてから時間もたつておたくといふことばの意味もかはつてきたのだらうか。ラカンや精神分析の用語もわかりにくいですな。
また、ライトノヴェルについて言及がないのも氣になつた。このころは盛んではなかつたのかな。かりにこの文脈でライトノヴェルを語るなら、插繪が問題になるのか。私はライトノヴェルにかぎらず小説の插繪をほとんど見ない。意圖的にではなく自然とスルーしてしまふのだ。それもまた私のおたく失格の證左なのだらうか。