國語改革をめぐる本を讀むとつねにやりきれない思ひになる。改革がおろかしく十中十までまちがつてゐるのは明らかなのに、現代かなづかひ・常用漢字がまかりとほってゐる現實があるのだから。かく記す私も、常用外漢字の書き換へや、「じ・ぢ」「ず・づ」のつかひかたには気をつかつてゐるつもりだけれど、正字正カナをつかひこなすことなどできない。この項だけでもと試してみたが、MS-IMEでやるのは拷問に比すべきめんだうさがあり(とりわけ正字さがし)、かつはまちがひが多々混入しただらうと思へば、さらにやりきれなさはつのるのである。