「仏教百話」(増谷文雄)

 「ブータン仏教から見た日本仏教」で幾度か引用されており、興味をもったので読んでみた。
 誰かが釈尊以降、弟子がずっとぼんくらで仏教をだめにしたという感じのことを書いていたが、やはりそうなのかもしれぬ。なにがなんでもオリジナルがえらいんだ、とは思わないが、説得力というか心にとどかせる力がちがう。単純なことしか言ってないんですがね。このひとはすごいリアリストだったんぢゃなかろうかと思うわけです。