2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴォイニッチ写本の謎 一番の問題はこの寫本の(文字はともかく)圖が私には魅力的ではないことだ。もつとおもしろいアウトサイダーアートがいくらでもありさうな氣がする。ロジャー・ベーコン、ジョン・ディー、ルドルフ二世、キルヒャーなどオールスター・…

クワイヤボーイズ アルドリッチの作品には「特攻大作戦」とか「傷だらけの挽歌」のやうな私の理解を超えるものがある。これもさういふ分類に入るかもしれない。單なる出來のわるい映畫にも見えるが、アルドリッチがどうしてこんなと思ふとそれも早計かもしれ…

おおきく振りかぶって(25) おおきく振りかぶって(25) (アフタヌーンKC) 作者: ひぐちアサ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/08/21 メディア: コミック この商品を含むブログ (3件) を見る

アルスラーン戦記(14) 天鳴地動 犬死ポイントをこえてしまへばこんなものよ。ヒルメスといふ人物が何のためにゐるのかわからなくなつてきた。もしかしてイルテリシュがいちばん魅力的な人物なのではないかと思はれてきた矢先に不穩なラスト。 天鳴地動(て…

あさひなぐ(15) あさひなぐ(15) (ビッグコミックス) 作者: こざき亜衣 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2015/07/03 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る

アルスラーン戦記(13) 蛇王再臨 だれひとり缺くことのなかつた「水滸傳」の百八星が、ある時點をすぎるとわらわらと犬死してゆく。そんなポイントをどうやら通過したやうである。 蛇王再臨 アルスラーン戦記13 (カッパ・ノベルス) 作者: 田中芳樹,丹野忍 …

バーニング・ブライト 虎から逃げる話。自閉症の弟が特殊な知識を披露して役にたつ、といつた展開があるべきではないのか。すべてを失つたふたりがその後どうなるのかも氣になる。 バーニング・ブライト [DVD] 出版社/メーカー: アメイジングD.C. 発売日: 20…

ダンジョン飯(2) ダンジョン飯 2巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ)) 作者: 九井諒子 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン 発売日: 2015/08/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (3件) を見る 魔術師が多すぎる 1966年にして…

なぜ時代劇は滅びるのか たとへば西部劇は實質的にほろびてゐるし、ミュージカル映畫だつてさうだ。あるジャンルが時代によつて盛衰するのは必然であらう。などと冷淡につきはなすのは、私が時代劇に思ひいれをもつてをらぬからだらうな。 時代小説がほろび…

パニック・トレイン これまた期待せずに觀たらおもしろい。期待は映畫の最大の敵であるかもしれぬ。話が列車内のみで進行することも、人物がすくないのもよろしい。 さしたるパニックが起きるわけでもないので邦題はいただけない。 パニック・トレイン [DVD]…

第十折々のうた 折々のうた〈第10〉 (岩波新書) 作者: 大岡信 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1992/09/21 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る

アルスラーン戦記(12) 暗黒神殿 ナルサスがへんなフラグを立てた。智謀の士ならばさういふことは避けてもらひたいですねえ。 暗黒神殿 アルスラーン戦記12 (カッパ・ノベルス) 作者: 田中芳樹,丹野忍 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2006/12/07 メディア…

謹訳 源氏物語 五 玉鬘の不幸はつづくが、周囲のひとびとまで不幸にまきこんでゆく。すべて源氏のためであり、そのへんを川原泉は「増殖ワラジムシ」と呼んだのだらうか。 謹訳 源氏物語 五 作者: 林望 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2013/09/10 メディア…

アルスラーン戦記(11) 魔軍襲来 ザッハークがラスボスだとして、ギスカールのマルヤムやヒルメスのミスルがどうかかはつてくるのか讀めないなあ。 魔軍襲来 ―アルスラーン戦記(11) (カッパ・ノベルス) 作者: 田中芳樹 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 200…

アルスラーン戦記(9)(10) 旌旗流転 妖雲群行 アルスラーンがヒルメスに甘いために多くの人間が迷惑を被つてゐる、としか思はれぬ。 旌旗流転・妖雲群行 ―アルスラーン戦記(9)(10) カッパ・ノベルス 作者: 田中芳樹,丹野忍 出版社/メーカー: 光文社 発売…

大いなる勇者 前奏曲だの間奏曲だのがある映畫をはじめて觀た。 こどもを出した理由がわからぬ。なにも機能せずに退場したやうに見える。ただ喪失感を増大させるためか。そもそもの原因は自分がタブーををかしたためであるのに復讐するのもヘンだし、襲撃者…

イリーガル・エイリアン いまもつてFBIのFIFAに對する搜査權の根據をしらぬ。だが、合衆國のひとたちは異星人をかれらの法で裁くことに毫も疑問を感じぬやうである。かれらの正義は人類普遍であるのみならず、全宇宙に通用するとかんがへてゐるらしい。おそ…

貴婦人として死す ひさびさのカー。氣づくと未讀の作品もさほどなく、さうなると讀むペースがおちる。RPGのラストダンジョンあたりで失速し、けつきよくクリアしない現象と同根の問題だらうか。 貴婦人として死す (ハヤカワ・ミステリ文庫 6-3) 作者: カータ…

フライト・ゲーム 期待しないで觀たらとてもおもしろかつた。「アンノウン」の監督だが、あちらよりもずつとよい。もつと話題になつてもよささうである。私が知らないだけかもしれぬが。 冷静にかんがへればツッコミどころも多々ありさうにも思はれるけれど…