イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
 チューリングを明瞭にアスペルガー症候群かなにか自閉症的に描いてゐるが、極端にすぎないか。といつてべつにチューリングがどんなひとだつたか知らぬのだが。全體にチープに感傷的になつてゐるのも氣にかかる。そもそもチューリングの業績においてエニグマ解讀は枝葉にすぎないのではなからうか。
 おもしろいシーンもあつて、とくに解讀の瞬間はよろしい。チューリングとチームのメンバーが走るところ。私は走るシーンが好きだなあ。