サハラの薔薇
 これは卑小な男が頑張る話である。
 それはわかるがあまりに卑小で閉口する。なにかといふと保身をかんがへる。仲間を見捨てようとする。終盤にいたつてもさうなので、なぜこんなヤツを冒險小説の主人公にするのかと思つてしまふ。

 

サハラの薔薇 (角川文庫)

サハラの薔薇 (角川文庫)

 

 

 GIANT KILLING(57)