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弁護側の証人
眞相があきらかにされたとき、はたと膝をうつといふより困惑した。何度も讀みかへしたあげく、ミスプリントまで疑つた。まんまとだまされたわけだが、どうも心地よい驚きではなかつた。いや、おもしろかつたのだけれど。
小泉喜美子の小説を讀むのははじめてである。これまでは私にとつて彼女はクレイグ・ライスやジョセフィン・テイの翻譯者であつたのだ。いまはもう、どちらも新譯版になつてしまつたのかな。
王様の仕立て屋~フィオリ・ディ・ジラソーレ~(4)
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