ゴーストトリック

 プレイするまでテキストアドヴェンチャーだとばかり思つてゐた。しかしてその實體はといふと、なんと申しますか、ピタゴラ裝置に局所的に介入して望んだ結果に導くゲームであつた。
 だが、これはおもしろい。たのしくてキュートな秀作である。クライマックスの怒濤の展開は壓倒的だし、おどろくべきでもある。だが私がもつとも氣にいつたのは、キャラクターのアニメーションなのです。失敗をくりかへしてゆくゲームであるから何度も見ることもあるのでここは要所である。リンネがカノンを背負つてはしごをのぼるシーンなどが好き。
 氣になつたのは、親殺しのモチーフが「逆転裁判」、「逆転裁判3」につづき現れたこと。かうもつづくと何か理由があるのではないかと思つてしまふ。

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