アウグスティヌス講話

 私はマニ教について、なにがしか好感をもつて眺めてゐる。よつてアウグスティヌスといふひとは、いはばマニ教からころんだやつと思はずにいられない。さういふ反感を措いても、キリスト教への信仰を軸にした講和には自分でも意外なほど反撥を感じた。なぜだらう。
 それから解説がびつくりするほど退屈である。本文をなぞつてるだけぢやん。

アウグスティヌス講話 (講談社学術文庫)

アウグスティヌス講話 (講談社学術文庫)