笹原宏之「訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語」

 著者略歴に、JIS漢字や常用漢字の制定・改正にたづさはるとあるのを讀んで不安になつた。これつてアホの同義語ではないのか。
 が、中味は常識的なものであつた。さまざまな字についてのトピックが雜然とならんでるだけで芯がないのでものたりない。さういふ本があつてもいいが、そのばあひはひとつひとつのネタのインパクトが大きくないとね。

訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 (光文社新書 352)

訓読みのはなし 漢字文化圏の中の日本語 (光文社新書 352)