「本の遠近法」(高階秀爾)

 書評集である。形容するなら、かっこいい書評集、でしょうか。さまざまな本をとりあげつつ、日本文化の本質というテーマに収斂してゆくのがおもしろいし、なによりとりあげられた本を読みたくなるのがよろしい。ここで触れられた本がけっこう文庫化されているのが目についた。講談社学術文庫やちくま文芸文庫はえらい。