双葉十三郎「日本映画批判」の「お嬢さん乾杯」の項を見てみる。『シィクェンスの幕切れごとにオチをつけるというテも(略)いきいきとした展開に役立っている』。なるほど、評論家ともなるということが違いますね。でも、『一度ドアから出かかって引返し、蚊のなくような声で、佐野君に惚れているというところ』に関しては同意しかねる。萌え文化の発達した21世紀においては、それしきでは通用しないのです。
 サンデーで「クロザクロ」(夏目義徳)が終了したが、前作にはおよばない印象である。どこがいかんのか考えたが判然としない。とりあえず、世界設定がテキトーすぎるっていうのもあるのかね。
 それから「聖結晶アルバトロス」が始まった。SFやファンタジーは好きなのだが、まんがではどうも期待できぬ。主人公のお母さまはステキですが。マガジンでも「少年無宿シンクロウ」というのが開始したが、これは「哲也」同様のばくちものなんでしょうかね? いまのところなんともいえず。