「ダンディー少佐」(サム・ペキンパー)

 アパッチ追跡のために編成された部隊は、一癖も二癖もあるというよりろくでなしのあつまり。ハワード・ホークスロバート・アルドリッチならそれが意外なチームワークを発揮して、となるのだけれどペキンパーですからぐだぐだになってゆきます。
 誘拐された子供を救出したのに、追跡を続行しメキシコへ入りフランス軍までも敵にまわす。部隊内の不和はどうしようもなくなる。そういうなかでチャールトン・へストンは女にふられてすねてしまう。まったくペキンパーですな。唐突にしてテキトーなエンディングがまたなんとも形容しがたい。