ベスト10の季節

 というわけで、「このミス」「本格ミステリ・ベスト10」そして本の雑誌を読んでみました。私のスタンスとしては、べつにベスト10にはいるような作品をたくさん読めばいいとは思わないものの、まったく読まないのもアレかなという感じです。今年は読書量が減ったので潰滅状態だろうなと思いつつ読んでみると……。
 「このミス」。国内はベスト20はおろかそれ以下すら一冊も読んでない。摩耶雄嵩さんが2冊もだしてたとはじめて知るていたらく。海外はベスト20に「ダ・ヴィンチ・コード」「イデアの洞窟」「ダンテ・クラブ」の3冊が入ってこちらは読み過ぎといってもいいが、読んだ小説がどれもロクでもないものばかりなのがどうも。
 「本格」。国内は27位の京極作品、海外は「イデア」と一冊づつでした。アルテの新刊があったのにびっくり。しかし「イデア」みたいなバッタもんのメタフィクションが評価されるのがわかりませんな。
 本の雑誌。ここのベスト10は銓衡過程のいいかげんさをすべて曝露しているのが面白い。「本棚探偵の回想」と「家守綺譚」の2冊を読んでおりました。これくらいがちょうどいいかも。「ハイスクール1968」はちと読みたい。