「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上)」(J・K・ローリング)

 あの、ホグワーツという空間の、異常なまでの魅力の無さ、これに尽きますね。主人公がどうしてあそこに行きたがるのかわからない。それは叔父の家がイヤなのではありましょうが、五十歩百歩のように思えます。加えて主人公がやたらといらだっており、しばしば癇癪を爆発させるのがなんとも不快であります。
 あと、クィディッチという競技のルールには根元的にどうしようもない缺陥がありますね。