「歴史(中)」(ヘロドトス)

 脱線につぐ脱線で、時間も空間もとびまくる。「余談にわたるけれども、もともと本書は余談にわたることを建前としているので」なんてあるのはロレンス・スターンのようだ。まあ、脇筋まで叮嚀に説明しようとしているだけなのだが。
 キュロスだのダレイオスだのは暴君のイメージがあったのだけれど、そんなこともないのですね。征服者ではあっても残虐だったりはしない。クセルクセスははたして如何に。